TBCがドキュメンタリーとして放送した、23才の若さで乳ガンが発覚した千恵と言う女性が、余命一ヶ月の時点で結婚式をあげると言う実話を文章と写真で綴ったもの。こうした話自身に感想は不要なので気付いた点を幾つか。
(1) 女性にとって、乳ガンの早期発見のための検診が重要だという点。「若い女性の乳ガンは乳ガンでない」。即ち、転移が速いので、全身ガンと同じ結果になってしまう。実際に、千恵さんは肺ガンで亡くなった。本作によると、早期発見のための検診キャンペーンが実施されているそうである。
(2) 前向きな千恵さんの生前の写真は笑顔が印象的だが、次のような深みのある言葉を残している。
「みなさんに明日がくることは奇跡です。
それを知っているだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」
(1)の実際的な面でも、(2)の精神的な面でも、読む者に影響を与える本である。