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本文は著者自身の日記を引用してからそれに対して長短様々なコメントを付け加えるという形式で話を進めている。一応著者の中学校時代から渡米、帰国までの軌跡が描かれているが、内容の主眼は著者の「魂の遍歴」のほうにあるため、描写は心情、思想に偏り、具体的、外面的な事実の記述がやや乏しい憾みがある。なぜそういう心情に至ったか、あるいはそういう行動を採ったか、説明不足の感じがする部分があり、また唐突に別のテーマに切り替わったりして、内容の整理が不十分なところもたまにはある。そして何よりも悩ましいのは、ぎこちない訳文(原作は英語)である。だが著者の考察と観察の深さはそれらの欠点を補って余りある。1世紀前に書かれた本とはいえ、現代にも通じる様々な問題を提起しており、信仰の有無を問わず、じっくり読めば必ず考えるためのきっかけが掴めるはずだ。
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