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何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫)
 
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何処へ・入江のほとり (講談社文芸文庫) [文庫]

正宗 白鳥 , 千石 英世
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

懐疑しつつ信仰を求めた作家の代表作八篇。悩める明治の青年健次に漱石「三四郎」を想わせる「何処へ」、人生の悲哀を描く「入江のほとり」、父母の死を書く「今年の春」「今年の初夏」他。深い感銘の書。

内容(「BOOK」データベースより)

栄達出世を夢みつつ、人生への懐疑にゆれる悩める青年健次の魂の行方を追う「何処へ」。瀬戸内海沿いの旧家に集まる兄弟姉妹らの心の翳と哀感を描く「入江のほとり」。父の死を綴る「今年の春」、母の死を書く「今年の初夏」。生涯基督教の神を求めながら棄教し、晩年に回心した“懐疑しつつ信仰を求めた求道者”正宗白鳥の代表作八篇。

登録情報

  • 文庫: 332ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/1/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061975994
  • ISBN-13: 978-4061975996
  • 発売日: 1998/1/9
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 高校生の頃、国語便覧で見つけた正宗白鳥に興味を持ったが、当時は岩波その他の文庫では白鳥の作品はどれも絶版または品切れで入手難。仕方なく一冊二千円以上もする筑摩現代日本文学全集の一巻『正宗白鳥集』を購入して読みふけった。箱入りハードカバーの重い本で、本文3段組、細かい活字がびっしり詰まって読みにくい本だった。

 それがどうだ、今じゃ常時軽快な文庫本で代表作が読めるのである。あの「塵埃」が、「何処へ」が、「入江のほとり」が、「今年の春」が皆、一冊の文庫で読めるのである。唯一惜しいのは初期の名短編「玉突屋」が収録されていないことだが、これまでの白鳥の文庫ではおそらくベスト版であろう。ただ前回途中で挫折し、今回初めて通読した「微光」は主人公の職業(?)である妾の雇用条件・立場がよく理解できず、小説としての面白みも殆ど感じられなかった。解説にもある通り、徳田秋声か誰かの女の半生モノみたいで、他の自伝的な収録作とはかなり異質。

 活字が大きめなのも有難い。年譜や初出も完備しているが、解説は解説者の主観が走り過ぎていて、正直あまりピンと来なかった。収録されてもいない「一つの秘密」にそんなに言及されてもなあ。

 講談社文芸&学術文庫は文庫にしては高額で、いつも足元を見られた感じがするのだが、売れ行きから見た採算性を考えれば、殆ど文化的慈善事業とでも言うべきもので、寄付するつもりで購入すべきものであろう。
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