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登録情報

  • -
  • 出版社: 洛北出版
  • ISBN-10: 4903127028
  • ISBN-13: 978-4903127026
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 12.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 世界のざわめき 2006/3/25
形式:-
ここ最近読んだ中ではもっとも夢中になって一気に読みきった書物である。例えば死を迎える他者を前にして一緒にいるとはどういうことか、など身近に遭遇する場について我々が通常抱いている考えとは異なる考えを提示する。しかしながらそれらはどれも我々がうすうすそうと感じているものばかりなのである。言葉を使って考える行為により漏れ落ちてしまうさまざまな「noise」を復古しようとする試み。言葉で考えるのでは汲み尽くせない「世界のざわめき」に耳を傾ける試み。彼は言葉を「もともとものを讃えて力を与えるために発したもの」としているが、彼自身の言葉がさまざまな感慨を我々に呼び覚まし、力を与えている。時々論理だけが突っ走ることもあるが、後で読み返してみて筋が通っている。こむつかしい思想書というよりさまざまな感慨を我々に提示してくれる詩のような書物である。その一方で論理の飛躍を排し、一つ一つ丁寧に説明する姿勢も兼ね備えている。そして何よりも説得力があり、それは世界各地にしっかりと身を置きものを感じたリンギスならではのものなのだろう。書物の中にはいくつも心をうたれるフレーズがある。挿絵として入っている彼自身が撮影した写真のメッセージもすばらしい。
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:-|Amazon.co.jpで購入済み
著者は、メルロ=ポンティやレヴィナスの英訳者として知られたアメリカの哲学者である。そこからも予想されるとおり、本文はなかなか難解であり、読み進めるにはそれなりの忍耐とアタマとを要する。ただ、幸いなことに巻末に2本の解説と「訳者あとがき」が収録されていて、これらを参考にすることができる(このうち、田崎英明の解説はこの人らしく訳のわからないものであり、堀田義太郎のそれは若々しく実に律儀なものである)。

リンギスがこの本の中で語っているのは、合理的な共同体を撹乱する「もう一つ別の共同体」であり、合理的理性によっては消去されてしまっているノイズであり、さらには合理的主体の中に侵入してくる根源的な他者である。近代的・合理的・理性的・啓蒙的である限り取りこぼさざるを得ないこうした諸々を掬い上げようとするリンギスの営みは、死や死者についてもそもそと思索しようとしている私にとって充分に刺激的であった。その内容を咀嚼しきったとはとても言えないが、もうしばらく反芻してみたい。
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5つ星のうち 5.0 力強くしなやかな思考の滴 2012/3/25
形式:-
力強く、かつしなやかな思考の滴。

どのように歳を重ね、どこで死ぬかは人間の永遠のテーマだが、リンギス自身がその一つのよい例かもしれない。

世界を転々としながら、肌で物事を考えてゆく。

内容は少々難解だが、文体が自然で落ち着いている。

翻訳のおかげかもしれないが、まるで隣に彼が佇んでいるかのような気がする。

合理性によって構築されている世界に対しての彼の言葉は、その価値を落とすことなく、
息の長いものだと思う。

上述のようにすばらしい本なのだが、放浪の先で死にそうなところを現地の人に助けられるという
エピソードをさらりと記述している部分がある。

文体が落ち着いているから、こっちもそんなリズムでいるのだが、「えっ、なに落ち着いてるの、あなた!!」と声が出そうになる。

リンギスさん、旅先では気をつけて。
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