国内の旅行業界は、マーケットが団体型から個人型にシフトした今、大変な苦戦を強いられている。この状況をブレイクスルーするのが、著者の言う「体験交流型ツーリズム」である。
ここ数年、体験型商品は「地域資源活用型商品」とも言われ、地域づくりとともに、全国各地で取り組みが行われているが、商品としての成功事例は非常に少ない。
著者は、エルダーホステルという米国生まれの組織をベースに、すでに20年の成功体験を積み重ねている日本でのパイオニアともいえる。そのマーケットの見方、商品づくりが体験談とともに語られ、旅行業界関係者、地域づくり関係者への実践的なテキストとなっている。
また、あとがきにある「全国地域オペレーター連絡協議会」立ち上げは、著者の人材育成や地域交流に傾注する姿が見えてくるようだ。