拒食症、過食症のヒトは
こんなタイトルの本を手に取るのは、
勇気が要ることなんじゃなかろうか。
病気について知るのは、コワイことでもある。
この本の著者は凄まじい拒食を経験された一人。
家庭環境、拒食症に至った経緯、
入院しながらも通った大学時代の様子、
回復へのきっかけ、母親や友人とのやりとり、などなど。
著者の実体験が過不足なく、
溜息が出ちゃうほど、
かなりキレイにまとめられています。
読んでいて自分と重なることが多くて、
ところどころで目頭が熱くなり、
さるきちは堅く目を閉じました。
著者は非排出型の拒食症です。
過食を経験することなく、拒食を貫いたヒトです。
「頑張らなきゃ生きている意味がナイ」
その理論にどっぷり浸かり、頑張り通してきたヒトです。
26キロまで体重が落ちて、
ひとりでは電車の乗り降りさえもできない状況で
それでも病院から通学し、
きちんと4年で卒業まで辿り着いている。
その“頑張り”にはあっぱれと言いたくなってしまう。
病気だという自覚もなく、常に前向き、行動的。
死にたいと思ったこともないそうです。
それでもココロの内は
壮絶な闘いを繰り広げていました。
「生きるすべてが食事だった」
さらに、著者が回復したのは、
母親の偉業ともいえます。
いち早く娘が摂食障害であることに気づき、
専門書を読みあさり、
どんなに周りから非難されようと
彼女を支え後押しする。
本書は、病気本人だけじゃなく、
母親の感情や対応についても
多く取り上げられているのが
他と違うところかもしれません。
最近テレビで摂食障害が話題になっているけれど、
その偏った内容に失望したヒトもいよう。
そんなヒトは是非、この本を読んで欲しい。
著者のメッセージ性は大きい。
そして、どの言葉にも重みがあり、説得力がある。
これ以上励みになるものはないだろう。
きっと、著者の言葉になんらか
ココロに感じ入るモノがある、はず。
自分を変えられるのは、
自分だけなのだ。
さるきちも変わろう、という気持だけは
持ち続けようと思います。