以下の理由から、とても読みやすく、とても頭に入りやすい本であると感じた。
1.基本を飛ばさない点
脆弱性とはどういうもので、なぜ良しとされないのか? という単純な疑問を、まず冒頭で解消してくれる。
開発経験はあるが、とにかく動けば良いのでセキュリティ面は考慮してこなかった、という人でも納得して本編に進むことができる。
2.VMWareを用いた実践形式である点
VMWareの無償版を用いた演習で実際に脆弱性を確認するため、非常に頭に残りやすい。
また、紙の上だけで話が展開される場合よりも、楽しみながら読み進めることができた。
3.根源的な話をしっかりと行っている点
セキュリティ関連の話は正直、難しい。
どうしても、「とりあえず、こうすれば安全なんです」というリストを提示するだけになったり、
比喩を用いることで、本質は分からないが、なんとなく分かったつもりにさせる説明をするといったケースが多く見られる。
しかし本書では、小難しい話になりがちな「同一生成元ポリシー」について丁寧に解説するなど、随所に根源的な理解をしてほしいという意思を感じさせる部分がある。
この点は、私見ではあるが、人に薦められる点であると感じた。
以上の3点より、自信を持って人に薦められると感じたことから、本書の評価は星5つとした。