患者さんを診ていて、確かに首から腰に延びている脊柱起立筋に問題があって、頭痛や痛みなど不調を訴える方は多い。
首から肩にかけての僧帽筋のラインも然り。
首に不調を訴える患者さんに訊くと、その多くがPC仕事など、首を長時間下に傾けていると言う。
そりゃ平均6KGもある頭部を、斜めに支えていれば、コリや張りが出て当然で、「時々首を脱力させ、後ろに傾けて深呼吸してはどうですか。」とお伝えしているが、次回から本書を参考にしてもらおうと思う。
本書では、PCモニターよりほんの少し上から見下ろすように椅子に座り、顎を少し上げた脊椎のS字カーブを守る姿勢、硬い床に寝転んでの首のリラックス、首や肩の運動、骨や軟骨を強化する食材などによって首を守る生活を心がけ、肩・首コリ、頭痛、めまい、背中痛といった首に原因がある症状を緩和・予防する方法が、新書にしては密度濃く書かれている。
首のヘルニアなど、医師に手術を勧められた場合でも、首は脊髄や血管など生命を司るものが狭い器官内に通っていることから、高度な技術を必要とし、膀胱・直腸障がいのような下肢へ症状が出ていたり、箸が握れない、ボタンが留められないなど日常生活に支障を来すほどのケースでなければ、手術はするべきではなく、MRIのオリジナルと読影した放射線科医師のレポートを患者自身が持ち、セカンドオピニオンを受けたり、手術を行う場合でも、年50件以上(少なくとも10件以上)の手術法毎の件数を持った医師に執刀してもらって下さいと、細かく指導してくれている。
また、巻末にはFAQや、かかりやすい首の病気について、症状・治療法がまとめられており、親切なつくりとなっている。