とにかく読みやすく、飽きずに読めて、わかりやすい。生物学の基礎知識がまったくなくても、誰でもよくわかる。
ミトコンドリア科学の最新成果が我々の生活に生かすことができるように凝縮されている本である。ミトコンドリアと健康について書かれた本が最近多く出版されているが、ほとんどの本は表面的なことだけに終始しており、この本とは「格が違う」。このようにミトコンドリアが私たちの健康に必要なものであることが生き生きと書かれた本はない。ミトコンドリア研究の第一人者が書いただけのことはあると感心した。
活性酸素という言葉はだれでもが知っている。しかし、活性酸素を生じさせない生活をするには、活性酸素が発生する理由がわからないと、どうしようもできない。活性酸素が悪いとか良いとか書かれた本はたくさんあるが、活性酸素はどうして生じるのかをここまで詳しくわかりやすく書かれた本は見たことがない。正直、活性酸素とは何かをはじめて知る事ができた。
「カロリー制限が長生き」と「小太りが長生き」の矛盾についても、きちんと説明してあり、この心配りにはとにかく感心した。また、「カロリー制限と不妊」の関係にも心配りしている。
バランスがとれているので、安心して誰にでも勧める事ができる本であると思った。
もっとミトコンドリアを詳しく知りたければ「ミトコンドリアのちから」(新潮文庫;瀬名秀明、太田成男共著)がお勧めである。