佐野元春のデビュー30周年を総括するライブの模様を収録した5枚組のデラックス盤。ディスク1にはスポークンワーズのライブが、ディスク2にはコヨーテ・バンドとのクラブハウスツアーのライブが、ディスク3には大阪城ホールでのライブの模様が、そしてディスク4,5には東京国際フォーラムでの模様がノーカットで収録されている。ディスク1のスポークン・ワーズ・ライブはなんとモノクロ映像。元々は多分カラーで収録されていると思うので、編集段階で色を抜いたと思われる。特に記載はないが、セットリスト的にはノーカットのはず。ここでは詩の朗読という行為がどれだけパフォーマンスを見せるかが好奇心の一点となっている。ディスク2のクラブハウスツアーは、収録時間が短いのが惜しいが、ゴリゴリのロックサウンドを聞かせてくれる。ここでは初期のロック衝動を見せてくれせるようである。ディスク3はゲスト多数参加の大都市ツアー。本当にお祭りとしての位置づけになっていて見ていて楽しい物になっている。ディスク4と5は震災後のライブということもあり、セットリストが特に変わっているわけでもないが、微妙に震災を意識したような感覚を覚える。特に「欲望」でその意味を見出すことが出来る。一時期ファンの間で話題になった元春の声もちゃんと出ていて、安心して見ていられる。いい値段もするが、価格なりの価値はあると思う。