2007年夏の甲子園で、公立高校が甲子園を制覇した軌跡を追ったドキュメンタリー。
佐賀北は個人個人ができること、できることだけを徹底する「アリの集団」だったという。
「佐賀北の強さの秘密」の他にも、私のようにスポーツマンでない者にも興味深い話がある。
有望な生徒を擁しながら●回戦負けを繰り返した監督の失敗経験。
決して楽でない生活でなお野球を選ぶ野球指導者たち。
監督と部長の性格、意見の違い。
生徒と監督の関係。自律と自分の客観視を生徒に要求し、その上で言いたいことを言わせる。決して一筋縄では行かないようだ。
そして本書の最後には、追記がある。
つまり佐賀北の、そして主な優勝メンバーのその後が書かれている。これが愛蔵版にないとすれば、お買い得と言えよう。
佐賀北はその後、抜きん出た強豪校になっていくというわけでもなく、卒業した生徒達も様々で、全員がプロないしアマチュアスターとなっていったわけでもないようだ。新学期の入部希望者も減ってきたという現実が記されている。
本書の最初の方に触れられていたように、野球はやはり個人競技ではなく、集団競技ではないか。ということを感じさせられた本だった。
200P以上でしたが一気に読めました。やはりスポーツ本は夢中になると引き込まれて速く読めますね。