さすがに経済学者と弁護士の書いた本だ。科学者の書く内容とずいぶん違う視点に目の覚める思いをした。COP/MOPの裏話も面白い。
各種データを示しながら「…かくて経団連は温暖化対策を国民負担のみに頼らせ産業界の変革を阻んでいる」と結論している。
しかしながら温暖化議論の科学的根拠の薄さは否めない。
”途上国も含めた実効性のある温暖化対策を”には大賛成である。”原発を目をつぶって推進することに反対”もわかる。
でも「オバマのグリーン・ニューディールや欧州の政策はこんなに進んでいる」はいささか手放しで誉めすぎではないか。
「温暖化対策はやって当たり前」から始まっているが、そもそも温暖化はどれだけ問題なのか、その核心を突く記載がないのが残念だった。
「低炭素」という言葉を定義もなしに多用しているのも気になる。
理系人間の頭には?の浮かぶ本かもしれない。