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伽藍が白かったとき (岩波文庫)
 
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伽藍が白かったとき (岩波文庫) [文庫]

ル コルビュジエ , Le Corbusier , 生田 勉 , 樋口 清
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 945 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1935年、初のアメリカ旅行で、摩天楼に「美しい破局」を見たル・コルビュジエ(1887‐1965)。機械文明とTime is money!の国で彼は西欧を省みる―中世伽藍が新しかった時、人々の気迫と手仕事がなした偉業を。第2次大戦前に出た本書は、新しい文明と都市計画を模索し、建築という時代表現に自然と人間を呼び返す。生誕120年、新鮮な旅人の、甦る名著。

登録情報

  • 文庫: 398ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/7/18)
  • ISBN-10: 4003357019
  • ISBN-13: 978-4003357019
  • 発売日: 2007/7/18
  • 商品の寸法: 14.4 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By Bibliothekar トップ1000レビュアー
形式:文庫
 天才建築家ル・コルビジュがアメリカに招待され(ニューヨークの近代美術館が招聘元)、数ヶ月滞在したさいに訪ねた地域の建築や芸術を中心にした旅行記的なエッセイ集。主としてニューヨークはマンハッタンの摩天楼を中心に分析された都市論をその中心にしているが、彼の視線はヨーロッパ大陸と新大陸アメリカの両方を較べながら、詩的なインスピレーションとスケッチを織り込んでおり、読みすすめるたびに刺激される。
 本書は後にレム・コールハースの『錯乱のニューヨーク』に比肩する以上に芸術家肌の文体で、創造の源泉を感じさせる。その一方で、アメリカ文化の特異性をヨーロッパとして比較して描き出しており、慧眼な観察に読者は瞠目するであろう。建築を中心にしながらも、卓抜なアメリカ論でもあり、鋭利で詩的な文章がル・コルビジュの創造の源泉であることを明かした1冊。何度読み返しても刺激される文章が、散乱していて、どこを読んでも面白いが、そのライト・モチーフのように繰り返される書名「伽藍が白かったとき」が意味するものを理解するための詩的想像力をかき立てられるが、それが本書のカタルシスかもしれない。再読の楽しみとマンハッタンの不易な性格を描きつくしている。
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建築への意志 2009/3/22
形式:文庫
僕が学生の頃はレム・コールハースが建築界のスーパースターだった。そんな
ポスト・ポストモダンな世代である。グローバリゼーション、情報革命、そして
高度資本主義。建築家が社会の救世主だなんて幻想はとっくの昔の話で、そういう
シニカルな態度をいかに乗り越えるかといったことが僕らのテーマだった。

コルビュジエの建築や功績は勿論知識としては知っていたし、ある種の「捻れた憧れ」を
持っていた。それは建築が力を持っていた時代に最も輝いていた人物だから。
恥ずかしながら、モダニズムすら古き良き時代として懐古の色眼鏡で見ていた。

そしてこの本を読んだ。衝撃だった。コルビュジエは本物だ!!詩的で自信たっぷりの
文章でとにかく建築を、輝く未来の建築を、賛美する、賛美する。
当たり前ではあるが、コルビュジエは「本気で」建築の力を全力で信じていたし、
建築こそが社会を変えるということを心から信じていたのだ!

我々の世代でこういう文章を書く人を僕は当然ながら知らない。だからこそコルビュジエの
文章は新鮮で衝撃的だ。こんな不勉強な私が勧めるのも恥ずかしい話だが、若い世代にこそ
読んでほしいように思う。その理論は現在でも通用することは保証しないが、
未来を志向する建築への力強い意思が、心の裏側を刺激してくれることは保証できる。
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