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伽羅の香 (中公文庫)
 
 

伽羅の香 (中公文庫) [文庫]

宮尾 登美子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

三重の山林王の一人娘として何不自由なく育った葵は、従兄と結ばれ、二児にも恵まれた。しかし、その幸福な結婚生活も束の間、夫の急逝、両親の相つぐ死、二児の死と次々に不幸に襲われる。失意の底にあった葵が見出したものは、日本の香道の復興という大事業への献身であった…。度重なる不幸から立ち直り香道の復興に一身を献げた女の生涯。

登録情報

  • 文庫: 510ページ
  • 出版社: 中央公論社; 改版 (1996/07)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4122026415
  • ISBN-13: 978-4122026414
  • 発売日: 1996/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 61,383位 (本のベストセラーを見る)
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22 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
宮尾作品には、封建的な時代に一人の女性が一つの芸を極める物語がいくつかあり、「一絃の琴」が最も有名であろう。本作品も「香道」という滅びかけた世界を復活させた女性の物語。お嬢様に生まれながらも、家庭的にはいろんな不幸に襲われる主人公。しかし、香道を一身に極めようとする彼女の姿はあまりに清廉で心打たれる。そして裏切りにあっても、責める事も反論することもせず、静かに身を引くその姿は、驚きすら感じた。
「一絃の琴」を気に入られた方はぜひこちらもどうぞ。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
三重の山林王の娘葵が、身内の度重なる不幸を越え、日本の香道の再興に尽くす話だ。

「一絃の琴」の苗は人間国宝の秋沢久寿栄「菊亭八百善の人びと」の汀子は八百善九代目の栗山恵津子がモデルだそうだが、小説はいずれも本人存命中に構想されている。

この「伽羅の香」は「香」という没原稿を長編に書き直そうとして、取材するうちモデルとなるべき女性に出会うも、その人はすでに亡くなっていた。

「一絃の琴」では一絃琴を「蔵」では酒造りをと何でも体験して調べる作者だが、ここでも香を窮め、現在でも折に触れ聞いているらしい。

香道の会長となる実兼と汀子の関係が少し物足りないのと、必ずしもハッピーエンドとはいえない終わり方だが、宮尾文学に共通する女性のひたむきな生き方が伝わる作品だ。
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形式:文庫
香道に限らず、道を極める大変さと、そこに渦巻く人間の欲望を実感できる小説。

主人公にはモデルがいるとされるが、その人を思うとなんともいえなくなる。

和歌山県田辺の故郷と、東京の対比がすばらしく物語を引き立て、絶妙。

香道の道を著者なりに解釈して描いているので、難しくなくじっくり読むことができる。

香を聞きたくなる一冊。静かな時間の中で読みだい。
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