「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督がガンダム続いて放った
TVアニメ「伝説巨人イデオン」の真の完結篇を描いたのが本作。
TV版ガンダムに続いて打ち切りで終わってしまった無念を晴らすが如く
キャラクターデザイン湖川友謙氏がほとんどの原画を担当したという
入魂の作画、豪快な演出、丁寧な撮影による鮮やかな映像、
「ドラゴンクエスト」でもおなじみすぎやまこういち氏作曲の壮大なオーケストラ曲に乗せて
イデオン&ソロシップvs何十万機というバッフクラン艦隊との最後の殲滅戦が幕を開けます。
完結編の『発動篇』が劇場版でリリースという稀な形になったため、
作品紹介を兼ねて新作カットを多数追加した総集編の『接触篇』も同時公開されましたが、
展開が速すぎてダイジェスト程度にしか感じられません。
やはり、この作品はイデオンの完結編のためTVシリーズ全39話視聴が必須になると思います。
分かり合えない人の業の有様をアニメという媒体で
惜しげもなく描いた点は早すぎた傑作と言えるでしょう。
アニメーションの作画自体がやや古めかしい印象は拭えませんが、
女、子どもまでも区別無く、戦場を舞台に次々と倒れていく壮絶な修羅場の勢いと生き様は
当時の『たかがアニメ』という印象を完全に粉砕してくれます。
人の業を超えうる善き魂への輪廻を壮大なスケールで描いた本作はまさに必見。
ニュータイプ論に始まった富野思想の核心を伝える荒削りの野心作に乾杯!