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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
40代以上のプロ野球好きなら,
By にあぁ (広島市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 伝説のプロ野球選手に会いに行く (単行本)
過去に野球小僧に掲載された記事の採録である。雑誌掲載時にも感じているが、NUMBERに掲載されるような、まず記事ありきで「伝説的」な選手にインタビューするというスタンスではない。 単純にその選手が好き、あの場面が気になる、草創期のプロ野球の事情に興味を持っているという好奇心が生んだ企画であり、書籍だと思う。 「記録」「当時の野球」「今の野球をどう見るか」といったフォーカスを絞りこんだ聞き取りではないので、話の流れは散漫に感じないでもないし、インタビューに至る経過も端折っても良いのでは?と思わないでもない。 ただ、不快感はない。 いわゆるジャーナリスト目線でなく、「ファン目線」であることが理由なのだろうと気付いた。 掲載されている人は、現役時代はもとより、監督、コーチとしてユニフォームを着ている時代すら既に遠くなり始めている。 伝説くらいは「二次的」(見た人からは直接聴いた)にでも経験していないと、何がなんだかという本だろうし、読者層が限られるのは致し方ないか。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「ニュー・ジャーナリズム」あるいは「エンタメ・ノンフ」の手法による野球人インタビュー,
By kokada_jnet (東京都大田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 伝説のプロ野球選手に会いに行く (単行本)
かつて、「ニュー・ジャーナリズム」というノンフィクションの革命があった、それは、「絶対的に客観的なジャーナリズム」など現実にはないのだから、書き手の側の事情や思い入れを、そのレポート内にたっぷりと盛り込むものだった。そして、近年は、自身もノンフィクション・ライターである高野秀行が「エンタメ・ノンフ」という概念を出してきている。これは、「ニュー・ジャーナリズム」のサブカル的受容であり、多くのサブカル系の書き手によって、秀作が書かれている。 前置きが長くなったが、この本は、それらの手法を「プロ野球人へのインタビュー」に導入したものだ。著者は1965年生まれ。この本に登場する名人たちのプレイを、直接しらない世代だ。 だが、その「直接知らない若造」であることを逆手にとって、「いかに、いままでの資料に書かれていない、彼等の本音を引き出すか」という必死の努力がヴィヴィッドに描かれ、実に面白い読み物になっているのだ 特に、「作られた物語にもとづくインタビュー」を嫌う金田正一へのインタビューは、そのやりとりが実にスリリングで、秀逸だ。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「恋のナックルボール」の解説が楽しい。,
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レビュー対象商品: 伝説のプロ野球選手に会いに行く (単行本)
苅田久徳、千葉茂、金田正一、杉下茂、中西太、吉田義男、西本幸雄、小鶴誠、稲尾和久、関根潤三という伝説のプロ野球選手にインタビューした一冊。限られた時間内にインタビューを終える方、延々と自論を語り終えるまで満足しない方など様様だが、なかでも稲尾和久の話は面白かった。漁師の息子だったから肩が強かったというのが定説だが、もともとキャッチャーであったとは知らなかった。そして、入団後にはバッティングピッチャーであったことも。しかし、このバッティングピッチャーであったことからコントロールを磨き、投げることは練習であると自覚して投球を工夫していたことに新たな驚きを覚える。西鉄ライオンズの重量バッターである中西太、豊田泰光に投げることでプロの凄さを体感したというが、その絶頂期のバッターを相手に「考える」ボールを投げる稲尾を中西、豊田の両バッターが気づいていたとは、流石としか言いようがない。 野球選手ではなくビジネスの視点から読んでいったが、「そうだったのか」と感心するヒントが満載だった。 「恋のナックルボール」という作品を持つ野球狂の大瀧詠一氏の対談が巻末にあり、これが良い書評になるのでは。いずれにしても、どの方のインタビューから読んでも、「なるほど」と感心してしまう。
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