今までの著書の中で、河田さんのフランスの修業時代のエピソードが断片的に紹介されていたけれども、
じつはどんな人生を歩んでこられたのかを、ずっと知りたかったんです。
ただの履歴をなぞって本が構成されているのではなく、
11の菓子とともに現在や過古をいききながら、
生き方や仕事論が語られているので、読んでいて飽きません。
300ページほどですが、いっきに読めるでしょう。
菓子を作っている写真も、みごたえがあります。
厳しい表情で菓子と向き合う著者、厨房の緊張感が漂ってくるようです。
でも1枚の笑った写真からは、温かい人なんだなって、わかります。
それは、オーボンヴュータンの菓子にも表れていますよね。
ほんとうに、著者の生き方に感動しました。