池上彰さんの書籍。伝える力2という題名になっています。
本書はいわゆる実用書のつくり、雰囲気ではありませんでした。
3月の大震災を振り返りつつ原子力用語の解説に苦心し工夫したこと、
学べるニュース等で気づいたことを振り返りつつどう相手に表現するかを示しています。
(もちろん学べる点は多いです)
個人的には要点をまとめた欄を作って欲しかった。
まえがきにもあったが、購入者層を幅広く想定したためなのか実用書としての編集の良さが
前作に比べなくなっているように感じた。
1と比べ文章全体が詰め詰めになっていて、見やすさが落ちているのは残念
特に重要と思えた指摘は以下の通りです。
・一文は短く、話は具体的にする、固有名詞、数字を活用する、
・業界内用語は外に向かっては使わない → 一般的な言い方に変える
・名称の由来やそもそも話を説明し話しのつかみに使う。
・意識的にゆっくり話す。時にはメリハリをつけて。
・用語で曖昧な点は辞書を引き調べる。
・興味を持つ→調べる→伝える→さらに詳しく知る と言った知の循環をつくる。
上にあげたような、やるべきことを地道に繰り返すことで伝える力は伸びていくと思う。
ざっと読んでみてそれくらい分かっているよという人も多いだろう。しかし、できているだろうか?
わかっただけでは意味がない。本書で学んだことを当たり前に出来るようにしたい。
個人的には第一章で紹介していたイギリスのリスク・コミュニケーションの話題を全く知らずにいたので
勉強になった。他の欧米諸国とは違い主席科学技術顧問の進言に従い判断したキャメロン首相や
イギリスの制度には日本も学べる点があるだろう。