恐らく本書を手にする人の殆どが朝日ニュースター「パック・イン・ジャーナル」の視聴者であろう。「パックイン」視聴者なら御馴染みの田岡・川村両氏が色々な映画をどう評価するのか、結構興味深いとは思われる。ただ取り上げられている映画が戦争映画に偏りすぎで、近作ではあるがかなりマイナーな作品まで取り上げられているので、両著者の人となりを知らない人が映画ガイドとして使用するのには無理があろう。
雑誌連載の気軽な対談とコメントを集めたものなので、非常に寛いだ文体で、気軽には読めるが、突っ込みや分析はイマイチ甘いかという気がした。イラク戦争批判・ブッシュ政権批判・アメリカ国民性批判は「パックイン」で散々聞かされた通りであるので、番組視聴者は「またか」と感じるおそれ有り。