会計士という仕事をしているといろいろな質問を受けます。
例えば、
・なぜ甲子園球場の土地は時価155億円なのに、
決算書には800万円でのっているの?
・日産がV字回復したときには、売上は1,100億円しか増えていないのに、
なぜ利益が1兆円も増えたの?
・ライブドアの粉飾ってよく分からない。投資事業組合って何?
・国際会計基準って何なの? 日本の会計はどうなるの?
・何でバブルの頃よりも企業の業績は良いのに、景気は悪いの?
みなさまも会計を知っていれば、
経済のニュースがもっとよく分かるのになあ
と感じたことがあるのではないでしょうか。
そのために会計や決算書の入門書を読んで勉強を始めても、
なかなか経済のニュースの謎は解けないですよね。
だから、私のもとに質問が集まるのだと思います。
確かに会計は難しいです。
難しいというよりは、会計の楽しさが分かるまでに時間がかかる
と言った方が正しいかも知れません。
私自身会計士になるために専門学校に通い、
相当のエネルギーを使って会計を勉強してきました。
でも、今振り返ると会計を勉強して良かったと思っています。
なぜなら、会計をマスターすると、
今まで見えなかった世界が見えてくるからです。
世の中で起こっているいろいろな出来事を、
会計というフィルターを通すとすっきりと見えてきます。
言いかえると「数字」が何を語っているか、
数字の裏側の真実(リアル)が見えてくるのです。
とはいえ、いくら会計が役に立つからといっても、
私のように時間をかけて勉強するのは、なかなか難しいですよね。
多くの方が会計を知りたいと思う理由は、
会計そのものを知りたいのではなく、
世の中で起こっている出来事の意味を知りたいからだと思います。
そこで、本書では
会計をマスターすると経済のニュースがどのように見えるか
という視点から書いてみました。
この本を書こうと思ったきっかけは、
ラジオNIKKEIに出演したときにアナウンサーの小原隆子さんから
「会計をマスターすると経済のニュースが分かるようになると思うのですが、
会計は難しいっていうイメージがあるんですよね。
そういえば、望月さんはラジオの中で
難しい言葉を使わずに会計を説明していましたよね。
そうだ! 経済のニュースと会計が一度に分かる本を書いて下さい。
望月さんならきっと書けるはずです。ぜひ、お願いします!」
と言っていただいたからです。
その時に書けるかは分かりませんでしたが、せっかく本を書くのであれば
読者の方のお役に立てるようなものを書きたいと思っています。
そこで家に帰って企画書を作成し、編集者に意見を聞いたところ、
「確かに面白そうですね。
ただ、その内容を簡単に書くということはとても難しいですよ。
望月さんの頑張り次第ですね。」
という返事がきました。
その後数ヶ月にわたり、編集者との間で次のようなやりとりがありました。
原稿を読んでもらうと、
「望月さん、この説明は普通ですよね。どっかで見たことがあります。
望月さんの中で十分にこなれてないようですね。
申し訳ありませんが、もう一度書き直して下さい。」
という言葉が返ってきます。
その後編集者とディスカッションを重ねて、何度も何度も書き直していくと、
確かに分かりやすい文章になっていきます。
そして、完成した原稿を送ると次のようなメールが帰ってきました。
「甲子園ネタで貸借対照表を説明し、
日産ネタで損益計算書を説明するという流れは、
とても自然でわかりやすくなっています。
また、甲子園の土地評価が上がれば、
楽天のエピソードで"のれん"の評価についても言及できる、
複数のエピソードがリンクしながら会計の本質に近づいていくというのは、
ミステリー小説みたいで、すごく面白いですね。」
この言葉を聞いて、数ヶ月間の苦労が報われました。
そして、最後にこのような一言が添えられていました。
「うまく言えませんが、原稿を読んだ後に爽やかな印象が残りました。
わかりやすい文体や、望月さんがこの本で伝えたいメッセージなどが
相俟ってのことと思います。」
さて、この本の製作エピソードはこのあたりでおしまいにして、
次は数字に強い人の秘密をお話しします。
数字に強い人は何を考えているのか
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53 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
会計の本というよりも、経済ニュースの解説,
By
レビュー対象商品: 会計を使って経済ニュースの謎を解く~決算書の読み方が変わる7つのエピソード (単行本(ソフトカバー))
直接的に会計の勉強ができる本ではありませんが、会計の知識から経済のニュースを解説した本です。非常に簡単に書いてあるので、経済が苦手で勉強したい方には良いかと思います。 しかしながら、新聞からも十分に得られる情報の範囲であり、特に目新しい内容はありません。 話はやさしく書いてあり、楽しく読める本なので、「経済の勉強をしたいが、経済の新聞はちょっと・・・」という方の初期の導入本としては最適であると思いますが、それなりに知識のある方には物足りなさを感じると思います。 最近はこの様な「会計」を楽しく学ぶための書籍が数多く出版されていますが、そのほとんどは直接「会計」の勉強にはならない気がします。あくまでも経済の一面を面白く解説した本ばかりで、直接仕事等に活かすことはできない様に思います。 ただし、速い人であれば2時間もあれば十分に読破できる量なので、気軽に読むのであれば、分かりやすく、文章も丁寧なので良いかも知れません。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
経営とか会計とか経済とかが苦手でも読みやすく、おもしろいです。,
By tellme "商社の人" (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 会計を使って経済ニュースの謎を解く~決算書の読み方が変わる7つのエピソード (単行本(ソフトカバー))
会計学の勉強ができる本ではないですが、内容はニュースを会計の目で見るというもの。 楽天、ライブドアと身近なニュースから掘り下げているので 楽しく読めます。本当に簡単に書いてあります。 経営とか会計とか経済とかが苦手でも読みやすいです。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ニュースに隠された会計,
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レビュー対象商品: 会計を使って経済ニュースの謎を解く~決算書の読み方が変わる7つのエピソード (単行本(ソフトカバー))
本書を読むことで、以前よりも日常のニュースに対して取っ付き易くなったとは思います。とはいえ、初歩的なことばかりなので、上級者には物足りないかもしれませんが、 私は過去のニュースを見返し、勉強するきっかけになりました。 この本をひと言で言うと 〜〜〜 「会計の視点で日常を多面的に見てみよう」 本書より「お気に入り」「考えさせられた」「感動した」などのフレーズ〜 〇新聞やニュースというのは事実だけではなく、事実をもとにした意見も含まれています 〇世の中で起こっている出来事には複雑な要素が絡みあっているため、 1つの事実を多様な方面から見た方がより本質に近づけると感じています 〇会社の経営を立て直すということは、人間の体で考えると健康診断の結果によって、 日々の生活を改善していくプロセスと同じ。例えば、・・・(p104) 〇会計と言うのは現実社会を正しく測るための「ものさし」のはずなのに、 企業業績を良くするために、『ものさし』の目盛りを変更する日本という国は不思議に見えた 〇通常は業績の良い優良企業であれば、たとえ一時期赤字を出したとしても、 非難するのではなく、その企業は復活へ向けて頑張っていんだなと応援しても良いのではないのでしょうか。悪いところだけに目を向けていると、本質が見えなくなってきますので 〇利益は目標だけでなく、結果と言う側面があります 本を読んで、実際に「実行」しようと思ったこと〜 ◎日常を、多面的な視点で見てみる 会計は生き物? 多少とも、皆さまの参考になりましたでしょうか?e(^-^i)π
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