書店の棚には去年から多数の新会社法関連書が並ぶが、「基本」、「初めての」、「図解」から本格的な会社法参考書まで色とりどりだ。しかし高いお金を出して、つまらない本や相性の合わない書を買っての「ツン読」ならば、本書を買った方が断然良い。本書は新会社法の全般を把握、概観する意味で優れている。この紙面スペースであるから、何かを削らないととても網羅できないが、必要最低限の事項はうまく捉えており十分評価できるだろう。会社法の内容を全体像から把握し整理したい方に最適である。まずは新任取締役や執行役員になられた方々、特に管理部門ではなく、営業或いは製造、技術部門で会社法オンチの方々、門外漢から急に監査役に指名され慌てておられる方々は、まず本書で会社法の全貌を知り、社内の経営会議や取締役会で恥を欠かないようにすべきではないか。またIPOを目指している企業の幹部社員は是非読んでおくべきであろう。