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会社はだれのものか
 
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会社はだれのものか [単行本]

岩井 克人
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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会社はだれのものか
マクロ経済学者による会社論。ライブドアによるニッポン放送株買収などで話題になった「会社はだれものか」という命題を解くために、「会社とは何か」を解説し、最近、注目を集める「企業の社会的責任(CSR)」の考察へと発展させる。

では、会社とは何か。会社は「法人企業」の別名である。法人とは「法律上、ヒトとして扱われているモノ」のこと。著者はこの解釈をもとに、会社を2階建て構造で説明する。2階部分では株主が会社をモノとして所有する。1階部分では株主に所有されている会社がヒトとして会社資産を所有する。「会社は株主のもの」という米国型の株主主権論は、2階部分を強調したものと指摘する。

では、こういう構造を持った会社にとって、CSRはどんな意義があるのか。

現在のところ、CSRに取り組むことでブランドイメージが上がり、長期的に会社の利益に結びつく点を挙げる論調が多い。だが、著者はこの考え方は株主の利益を最大化するという株主主権論に沿ったもので、2階建て構造の2階部分にしか焦点を当てていないと否定する。社会から、法人というヒトとして承認されている会社にとって、単なる利益の追求を超えた何か、法的な義務を超えた何かを追求するのは当然であり、それが社会的責任であると指摘しているのだ。

「CSRは得にはならない」

リサイクル、有害化学物質の使用低減、CO2の排出削減……。企業が取り組むべき環境対策は多い。こうした環境への対応が、企業の利益になるのか否かという議論は度々されてきた。多くの企業は結局、その答えを追求せず、膨らむ環境対策のコストに頭を痛めつつも、時代の流れに沿って、できることをしてきたというのが実情ではないか。

本書が、CSRについて「得にはならない」と明言しているのは新鮮である。1つの会社が単独でCSRを実践するのでは競争上不利になるが、多くの会社が同時に実践すれば会社存在の基盤として定着するから、今の「CSRバブル」にも意義があるとの見方も面白い。得ではないが、社会的存在としては当然すべきこととCSRを位置付けることで、企業のスタンスが明確になるように思う。

平易な言葉を使いながら、徹底して論理を追求し、会社のあり方、CSRのあり方を根本から考えさせる良書である。


(日経エコロジー 2005/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

会社にとって「人こそ資本である」。この言葉が比喩以上の意味を持ち始めています。世の中を見回すと、おカネの論理がますます強まっているようですが、実は、21世紀は、おカネの没落の世紀でもあるのです。本書では、このことを分かりやすく明らかにしています。

内容(「BOOK」データベースより)

おカネよりも人間。個人よりもチーム。会社の未来は、ここにある。

内容(「MARC」データベースより)

おカネより人間、個人よりチーム。株主主権論は間違っている! 「会社はだれのものか」という問いに対する答えを考察した、2003年刊「会社はこれからどうなるのか」の続編。小林陽太郎、原丈人、糸井重里との対談も収録。

カバーの折り返し

お金よりも人間。個人よりチーム。会社の未来は、ここにある。

著者について

岩井克人(いわい・かつひと)
1947年生まれ。専門は経済理論。東京大学経済学部卒業、マサチューセッツ工科大学Ph.D.。イェール大学助教授、東京大学助教授、プリンストン大学客員準教授、ペンシルベニア大学客員教授などを経て、89年より東京大学経済学部教授。2001年より2004年まで同学部学部長を務める。著書に“Disequilibrium Dynamics”(Yale U.P.)、『ヴェニスの商人の資本論』、『貨幣論』、『二十一世紀の資本主義論』(以上、筑摩書房)、『会社はこれからどうなるのか』(平凡社)など。“Disequilibrium Dynamics”で日経・経済図書文化賞特賞、『貨幣論』でサントリー学芸賞、『会社はこれからどうなるのか』にて小林秀雄賞を受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岩井 克人
1947年生まれ。専門は経済理論。東京大学経済学部卒、マサチューセッツ工科大学Ph.D.。イェール大学助教授、東京大学助教授、プリンストン大学客員準教授、ペンシルベニア大学客員教授などを経て、89年より東京大学経済学部教授。2001年より2004年まで同学部学部長を務める。“Disequilibrium Dynamics”にて日経・経済図書文化賞特賞、『貨幣論』にてサントリー学芸賞、『会社はこれからどうなるのか』にて小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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