表題のインパクトとは裏腹に、ダメ人間いじめではなく経済から見た日本の実情と展望を鋭く指摘している本です。
実は堀氏についてはあまり知らず(かなり有名な方だったんですね)、タイトルに惹かれパラパラと立ち読みをして
4章項目の「成長しない会社の空気はよどんでいる」が決め手で購入しました。
内容はおそらく年収一千万〜二千万以上の人を想定している様子で、予期していた内容とは違いましたが構成も良く面白く、
もっと読みたいという気にさせてくれました。戦後世代の私には有象無象に言われてきた日本の歴史が頭の中でちゃんと形になった気がします。
偉そうな人が言った偉そうな論理ではなく実があり、「なあなあ」が支配している日本経済の実像、
日本人らしい感性で出世が決まるというシステムの批判などはうなずけます。
有能な人が部長以上になれないせいで無能な人が頂点付近にかたまり、大人全体が権威を失っているというのも、ここから来る悪影響ではないでしょうか?
経営者が放り出したい人の理由も、非常に納得できます。
実際、根拠もなくマイナス思考な人と仕事はしたくないと素直に思えます。
「実力よりも重視される資質は、本人の性格」というのは事実、私の経験でもそうだし
似たような内容の本にも載っている共通事項。面接に受かった時点で、尖った人以外は実力に大差はないのです。
いくつかの成功に関する本を読んだ結果では、共通する考え方があるようで、この本もその一つです。
ただ、自分原因論については人によって合う合わないがあるので絶対に良い事とは思えません。
必要以上に責任を負いすぎて鬱になる人もいるからです。
アラを探してケチをつけようという魂胆でしたが、読後は納得させられてしまってやられた、という印象が強いですね。
万人に共通する心構えが主軸なので、仕事のランクを上げたい人にはお勧めできる内容かと思います。