新選組が好きで、そこから幕末の会津に興味を持ちました。
この著書は、鳥羽伏見の戦い以後、会津藩が降伏するまでの期間を取り上げています。
新選組関連の書籍で、今まで何度も鳥羽伏見以後の史実は知っていました。
会津で激戦が繰り広げられ、多くの悲劇にみまわれたことも知っていました。
しかし、「知っていたつもり」だったということが、この本を読んで気が付きました。
当然のことですが、新選組関連の書籍で語られる会津での戦いの視点と、会津武士達をメインに語られる視点では、内容の濃さが違います。
目まぐるしく転落してゆく会津の運命、それに翻弄され続ける人々、
簡潔でわかりやすい文章でありながら、会津の悲劇を生々しく伝えてくれます。
電車内で読んでいて、何度涙が溢れそうになったことか...。
しかも、その悲劇がただ一方的に官軍によって引き起こされたわけではなく、会津の支配階級者たちにも責任があるという事実を知り、さらに胸が締め付けられる思いがしました。
さらに、戊辰戦争から100年以上経た今でも、会津と長州(萩市)の間にはわだかまりが続いており、互いに親交を深めようと努力されていることを知り驚きました。
ほんの些細なことから始まったことが、こんなにも長い間に渡って人々を苦しめ続ける戦争というものについて、改めて考えさせられた1冊でした。