季節も本格的に冬となり、街には美しいイルミネーションが光輝く12月の今日この頃、℃-uteから、14枚目のシングルがファンへ届けられた。
会いたいけど会えない複雑な乙女心を歌った「会いたいロンリークリスマス」は、メロディと楽曲の質がとにかく良く、更に一般市場にも充分通用する普遍性も兼ね備えた完全無欠の名曲。前作「Danceでバコーン!」は、良くも悪くもインパクトの強い曲で、ストレートなインパクトを意図してか、コード進行も実に単純なものだったが、この「会いたい〜」は、コードも入り組んで正に手の込んだ作品。「個性」ある曲も大事だが、やはり誰にでも受け入れられる「普遍性」も大事なのである。カップリングの、明るく楽しい「青春!無限パワー」は、ギター中心のロック曲。
ここからは、音楽の授業でも習わない程の退屈な話なので、興味が無ければ飛ばして頂きたいが、今作「会いたいロンリークリスマス」サビの切ないメロディについて。℃-uteにも様々な持ち曲があり、「One’s Life」の様な特例を除いて大抵の場合「歌メロ」が存在するが、全て雰囲気は異なって聴こえる。メロディがあれば、そこには音程(音から、次の音への高さ又は低さの距離)が存在し、この距離を℃-uteの頭文字と同じく「度」という単位で表現する。音楽も元は「音」であり、空気の振動で耳に伝わる為、空気振動の波形が調和し合うものと合わないものがある。ド(主音)を出発点に言うと、一番心地よく響き合うのは1オクターヴ上又は下のド。次に5度音程のソ(属音)、その次は4度音程のファ(下属音)と物理的に決まっている(主音が変われば、その分ずれる)。細かく書いているとスペースが無いので、雑多な説明になるが、音を組み合わせてメロディにした時、音から次の音へ繋がる際、スムーズに繋がる段差で歌メロを作れば「大きな愛でもてなして」、不安定な段差で作れば「SHOCK!」になる。「SHOCK!」のイントロが奇妙に聴こえるのは、個人の好みの問題では無く、物理的に不安定な音列だから。ただ不安定な音列も使い方が重要で、メロディの中に絶妙に組み込めば「美少女心理」「嗚呼 恋」になる。ピアノの白い鍵盤を弾く中に、黒い鍵盤の半音階を入れれば不安定な段差が生じ、ちょっと悲しく聴こえるのだ(注、音列も一定の規則に基づいて決まりがあるので、適当に弾けば良いわけではないが)。今回の「会いたい〜」は、良く響き合う音とスムーズに繋がる中に、所々、不安定に繋がる音を折り混ぜた絶妙な段差を作り出している為、「あ〜、何か切ないメロディ」となる。これは普通、知らなくても日常生活には何の問題も無い話であるので、つまらない話を最後まで読んで下さって感謝致します。