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伏 贋作・里見八犬伝
 
 

伏 贋作・里見八犬伝 [単行本]

桜庭 一樹
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

娘で猟師の浜路は江戸に跋扈する人と犬の子孫「伏」を狩りに兄の元へやってきた。里見の家に端を発した長きに亘る因果の輪が今開く。

内容(「BOOK」データベースより)

いにしえの因果はめぐり、江戸の世に―ちっちゃな猟師の女の子の命を賭けた大捕物。

登録情報

  • 単行本: 480ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/11/26)
  • ISBN-10: 416329760X
  • ISBN-13: 978-4163297606
  • 発売日: 2010/11/26
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
副題に贋作とあったので、わたしは、里見八犬伝に感銘を受けた著者が、
「私もあんなの書きたい!」と思い立ち、里見八犬伝風に書いた如何物なのか
と思ったが、そうではなかった。

本書中における現世(江戸時代)には、人間と伏と呼ばれる人間と犬との
あいだに生まれた存在が共存する。
しかし伏は、人間に害を及ぼすとして、掃滅の対象となってしまう。
「贋作・里見八犬伝」とは、本書中での史実、伏達のルーツを記すもの。
里見八犬伝の作者である滝沢馬琴の息子の手によって、書き綴られていく。
物語は主に、人間vs伏の攻防を追って展開する。

読後の全体的な印象は、おとぎ話のような世界観でとても心地よかった。
その余韻から抜け出すのが、惜しいような感じ。
それに、原作さながら擬音語が多用されるせいか、漫画を読んでいるときの
ような茶目っけが感じられ、軽やかでさわやかで良かった。

なのだが、わたしは原作・里見八犬伝ファンなのである。
伏姫と八房(犬)との交わりにより、子孫が産まれたという設定には
大いに抵抗を感じた。
原作で伏姫は、人畜異類の定めを侵すことを、何よりも忌み嫌う。
また、原作と同名で質の異なる登場人物にも混乱した。

そういった主観的難点はあったのだが、以上を差し引いても、
読み物としては十分楽しかったので、★は多めにつけておいた。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 勧善懲悪の物語とは、正義が最後に勝つというおめでたい物語である。しかしながら、勧善懲悪物語の妙は、主人公がいかに善をすすめようとも(勧善)、悪役は強力で、なかなか懲らしめ(懲悪)られず、読者はハラハラドキドキすることにある。つまり、悪役が強力かつ執拗であればあるほど、懲悪のカタルシスは大きい。
 そして、日本文学史上、最高のカタルシスを得られる勧善懲悪小説が滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』である。つまり、逆に言えば、この小説ほど、イヤらしく執拗で辟易する悪役が大活躍する小説はないのである。

 本書は、馬琴の『南総里見八犬伝』の登場人物を借りて、桜庭一樹がまったく別の物語を書いたものである。勧善懲悪の八犬士たちは、江戸の町を荒らす半獣半人の妖怪(伏)として登場し、それを「伏ハンター」の犬山道節と浜路が追いかけるというストーリーである。つまり、馬琴の登場人物を借りた「吸血鬼ハンター」風な小説、である。

 だが、正直なところ、馬琴の造型した個性的な登場人物たちが本書でイキイキ活躍しているとは言いがたい。むしろ、彼らは、平凡な人物になってしまっている。原作での妖婦船虫はここではたんなるコソ泥のおばさんだし、火遁の術をあやつる怪人道節は妹に頭のあがらない兄に、そして手弱女(たおやめ)ともいうべき薄幸の娘浜路は、現代的な娘になっている。
 つまり、馬琴の造型した個性的なキャラは、ここではゆるいキャラとなっており、また、なんともゆるいお話となっている。桜庭一樹ファンにはいいが、八犬伝や馬琴が好きな人にはとうていおすすめできない小説である。

 なお、現代作家の八犬伝翻案モノに関心がある方には、山田風太郎の『八犬伝』をお勧めする。八犬伝の物語と人間馬琴がこの本にはイキイキと描かれている。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読んでみた感想としては全体的に薄い気がします。
別にツマラナイわけではないのですが、言うほど面白いというわけでもない、と言う印象を持ちました。

猟師の浜路と犬人間“伏”達との心の交流とテレビでは宣伝されてましたが、言うほどの心の交流を感じませんでした。

一番最初の吉原での捕り物ですが、捕り物と言う割にはアクションもどこか足りない印象を受けます。
それに笑いながら死んだ太夫、犬人間の凍鶴との会話も薄いし意味深な会話もなくなんとなく肩すかしでした。
それから犬人間の現八もあれだけキャラ立てしておいてあの終わり方は「へ?」と思いました。

ですが犬人間の信乃のセリフは深いところもあると思いましたが、それでもなんとなく薄いと思います。
それでも信乃のセリフは作者の言いたいことが込められている気がしてよかったと思いました。

全体的には思ったよりアクションとしては弱く薄いと言う感想ですが、もし映像化されるのであれば面白くなるのではないかと思いました。
ですが本の感想としては星は3つと言う評価にさせていただきました
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何も考えずに、話を聞くように読める万人向けの娯楽作
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この本はものすごく読みやすい。
適度に説明的な描写ですらすらと物語が展開し、... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: allen
メディアタイアップに気をつけて
アニメ化だとかそういうものが前提にあると、文春さんの連載の内容も影響されると思うんです。以前の長編のように、飛び跳ねながら、暗くいってください。応援しています。
投稿日: 14か月前 投稿者: tachibana
一気に読んだが何かが欠けている作品
ハードカバーで500頁弱の結構な長編であるが、読みやすいしストーリー展開もスピーディなので、一気に読了した。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: スイート・サイエンス
すらすら読める美しさと既読感
厚さにはじめはちょっとげんなりするも、ガシガシ読めて読後感はスッキリ。... 続きを読む
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桜庭一樹情景描写に挑戦する
桜庭一樹が情景描写に挑戦した作品。
「情景描写には主人公の心情が反映されており、... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: Gori
いい意味で桜庭さんっぽい、
読み始めたときは、最後まで読めるかなあとも思いましたが、最後まで楽しめました。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: ロッキー
幻想的な描写!!
この著者の別の作品である「GOSICK」が旧ヨーロッパの世界を舞台に幻想的に表現しているのに対し、この「伏」は日本の江戸をその作者の表現力をもってこれまた幻想的に... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: gappai
世の「光」と「影」
副題となっている「贋作・里見八犬伝」と言う言葉に惹かれてページを開きました。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ringmoo
盗人にも三分の理、一寸の虫にも五分の魂
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投稿日: 17か月前 投稿者: くまくま
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