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主人公は二十歳、踊子は十四歳だがいずれも数え年。川端康成が実際に体験したことを元にしているらしい。
題は「伊豆の踊子」だが、主人公はあくまでも「私」であり、「私」の知り得ないことは書いてない。その点は映画やテレビとは違う。
映画は、今回読んだ本に収録されていた「温泉宿」を元にして新たな登場人物を作りだしていたことを知った。
吉永小百合の出演した映画で、たしか十朱幸代が演じたのは原作にない役だったが、「温泉宿」のお清なのである。
「伊豆の踊子」という題がいい。題名がいいために何度も映像化されているのではないだろうか。
ほかに、「抒情詩」「禽獣」の二編が収録されているが、正直なところ、読んでもよく理解できない。奥深い情念が渦巻いていて、何かをかいま見ることができそうな気はするのだが、そこに何があるのかは分からなかった。
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