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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
独特のイメージ,
By ninetails (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 伊豆の踊子 (新潮文庫) (文庫)
川端康成の代表的名作。表題作の他に、『温泉宿』『抒情歌』『禽獣』の計四編を収録しています。『伊豆の踊子』は、一人の学生が小さな少女に寄せる想いを描いています。学生の抱く緊張や、少女のかわいらしい仕草は簡潔でありながら鮮烈で、自然な優しさを主人公に変わって味わっているような暖かみのある作品です。六十ページ程もない作品にこれだけ彩り豊かな物語をまとめた著者は本当に驚くべき程の天分の持ち主だったのだろうと感じさせられてしまいます。 他の三編も独特。他の方のレビューにもありますが『抒情歌』は川端康成の美に対するイメージが如実に感じ取られて非常にきれいな仕上がりとなっています。『禽獣』もお勧め、人を嫌う男の動物に対する愛着や、それを通して感じられる世界観は、曇りが無く、また冷徹でもあり、志賀直哉の心境小説とは似ているようで、また違った感覚が味わえます。 ページ数も薄く、お手軽な値段の作品ですが是非ゆっくりと時間を掛けて読んでみてください。初めて読んだ川端の作品でしたが本当に満足しています。 蛇足ですが、竹西寛子と三島由紀夫の解説は、どちらも 「一般の人々がこれらの作品からうける感想は、全く間違っており、作品に対する冒涜である」 という様なことを言いたげで、非常に不愉快でした。
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
大人になったら読み返そう,
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レビュー対象商品: 伊豆の踊子 (新潮文庫) (文庫)
大人になって読み直して、一座の人間関係も理解できたし、「私」の立場も飲み込めた。学生なのに、回りから「旦那様」と呼ばれるが、社会的地位が全く違うのだ。 主人公の宿に遊びに来た男と一緒に食事をすれば、当然主人公が支払うのである。もちろん、下心があって一座が主人公と一緒に行動するのではない。しかし、そうすることが当然なのだ。 主人公は二十歳、踊子は十四歳だがいずれも数え年。川端康成が実際に体験したことを元にしているらしい。 吉永小百合の出演した映画で、たしか十朱幸代が演じたのは原作にない役だったが、「温泉宿」のお清なのである。 「伊豆の踊子」という題がいい。題名がいいために何度も映像化されているのではないだろうか。 ほかに、「抒情詩」「禽獣」の二編が収録されているが、正直なところ、読んでもよく理解できない。奥深い情念が渦巻いていて、何かをかいま見ることができそうな気はするのだが、そこに何があるのかは分からなかった。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
美意識,
By h - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 伊豆の踊子 (新潮文庫) (文庫)
旧制高校生である主人公が孤独に悩み、伊豆への一人旅に出かけ、旅芸人の一団と出会い、踊り子に心を惹かれていく。何者かを失う喪失感と孤独が入り混じる心情が散見されます。美意識についても随所に見ることができ、美しさを感じることが可能です。 哀愁漂う作品であると思われます。
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