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アマテラスのルーツはどこにあるのか。「神宮」とは何か。
こうした問題を扱った第一章・第二章では、古代史・考古学の成果を縦横に駆使して、その朝鮮半島や中国との関連性をあぶり出す。その手際はなかなかに見事で説得力がある。続く第三章で「神国」という観念を通史的に概観した後の後半では、近代の伊勢神宮の変遷、植民地神社の非寛容性、神宮皇學館問題をはじめとしたGHQとの軋轢まで、伊勢神宮のたどってきた近代史が多角的に語られる。
むろん、新書という制限された枠内のことでもあり、一つ一つのトピックスを深く論じることまでは期待すべきではないが、コンパクトな中にこれだけ多くの論点をまとめた伊勢神宮の通史は、管見の限りではない。
最近、國學院大學などでも、より大きなスケールで「神社」や「神道」を理解していこうとする動きが出ている。この本は、そうした試みにおける有益な手がかりの一つとなるのではないだろうか。
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