浪人をしておるのですが、2月といえばラストスパートということもあり息抜きをしづらい。
ということで、休憩がてら定番の角川ソフィアを買ったわけです。
読後の感想は、一言
「やられた!」でした。
『伊勢物語』ってこんなにおもしろかったのか…と、気付かされた。
それは言うまでもない、この著者、坂口女史の解説がとても素敵なスパイスになっているから。
現代語訳は一般のそれよりは、滑らかでわかりよいものの、やはり日本語としてしっくりこない部分もままありますが、総じては十分よいと思います。
なにより、著者の後書きには脱帽でした。(もちろん、『伊勢物語』研究の世界では一般的な論で、私が無知なだけかもしれないのですが)
『大和物語』との比較、そして『伊勢物語』の特徴の1つをソナタ形式と例えたこと
『大和物語』は通読していたし、音楽をしていることもあり、目からぼろぼろ鱗が落ちた、本当に。
「光源氏」の一生は、「昔男」の一生に通じますね。
若い頃→成熟して→晩年
その頃の色恋の様子や、和歌の雰囲気、気質まで共通しているように思いました。
とても素敵な本だ。
古文の知識がある方も、ない方も、文庫本と侮るなかれ◎