著者は「優れた企画書は、最高の推理小説だ」と説いています。表紙を見ただけでも、手にとって読みたくなる。最初のページを読むと、必ず次のページをめくりたくなる。これが最高の企画書ということです。
本書は企画書ではありませんが、著者の言うところの「最高の推理小説」の構成になっており、「最高の推理小説」がどのようなものかを証明しています。
田坂さんの著書の中では珍しく「仕事の技術」について多くを解説されていますが、いつもながら妥協のないビジネス理論には感服します。そして、他の著書と同様に技術と心得だけでは語れない、プロフェッショナルが持っている人間の原理原則についても語られています。
最近では戦略や戦術のノウハウの方に注目されがちですが、熱意、体験、修練という昔ながらの心得がビジネスの原理原則であり、プロフェッショナルの技術を支えていることを再認識することができました。