構成が余り細かくなり過ぎず、自然に取り組める。先ず文字が大きく、紙質が柔らかく手に優しい、読みやすい、図表も細か過ぎず丁度良い。本文319頁で飽きずに終わりそうだ。210x150x23mmで手ごろ感。あつかい易い。この種の本はどこでも引き出せて内容を深める、理解する必要から、なるべくコンパクトがいい。企業情報保護士はこれからの資格だが、5頁に認定試験の概要が記しているのが嬉しい。第2章「コンプライアンスと企業情報関連法」では知的財産権の検定の範疇である、不正競争防止法・営業秘密が、知財権と合わせて紹介している。知財の検定本で実際、中級の検定を受けてみてテキストの範囲を超えたライセンス契約の問題がでてきて慌てた経験上、この種の試験は浅く広く知識を集約する必要があるはずだ。さらに個人情報保護法、サイバー犯罪に関する法も詳しく取り上げている。いま企業のコンプライアンスが叫ばれてから久しいが、先だってのオリコの顧客情報流失事件、2004年10月にパソコンを廃棄した際、ハードディスク内のデータ消去が不完全で、残存していた顧客情報が流出したと見られている。第2章第5節で、内部統制では財務報告もとりあげている。第3章情報リスクマネジメントの考え方・第1節「情報セキュリティーと情報資産」に脅威・脆弱性・リスクと合わせて、次の点を少し詳しく触れて欲しかった。「ハードディスクなどを持つサーバやPCなどの装置の、消去について、フォーマットでは情報は消えていないため、消去した情報を読み取られ、オリコの事件のようになる。情報流出になった。「完全消去ソフトで、また廃棄処分の場合、物理的に破壊すべき。故障したPCでもハードディスクを取り出して内容を読み取れるケースがある」、社会でよくある個人情報流出をみるにつけ、資格認定希望者のみならず、パソコンが今日のように普及したいま、このような「イントロダクション本」の肩のこらない本は誰にも有益な情報源になる筈だ。
リスクマネジメント・新会社法(CSR)・刑法・労災隠し・労働基準法・公益通報者保護法・製造物責任法・リコール制度・環境関連法・消費者基本法/契約法などがその他の諸法として紹介されているものの、民法・商法 はあまり詳しい記述がないのが残念で、第2刷発行の折にはこの点・ボリュームを挙げてもらいたい。