国が唐突に厚生年金の支給開始年齢の引き上げに向けた案を示した。68歳開始どころか70歳開始との案も!仕組みがころころ変わっていては、老後の生活設計もままならない。高齢者の雇用が不十分な中、実施すれば生活苦に陥る人も出てくる。では、もうひとつ期待している企業年金は大丈夫なのだろうか?老後への不安と年金制度への関心が高まっているタイミングだったことから、非常に興味深く一気に読めた。
私の勤務する会社も2005年に確定拠出年金に移行して、44歳の現在自分で老後資金を運用している。ただ、移行時の日経平均は15000円だったが、東日本大震災に原発問題そして欧州危機もあり、今やほぼ半分の8500円(涙)、、、、。
業界誌として有名なR&I「年金情報」の編集長が書いただけあって、企業年金を取り巻くさまざまな問題を網羅しており、その見識も高く示唆に富んでいた。例えば倒産時の扱い等は、おそらく業界人も知らないような驚くべき事実関係と論理で多面的に構成されていて、その鋭く深い切り口に関心させられた。
それでいて専門書として難しく書かれておらず、著者が「加入者らの個人は、これだけ知っていれば十分」と述べているとおり平易な文書で書かれているので、老後の年金受給に多少なりとも不安を持っている一般のビジネスマンや主婦にも是非勧めたいベスト本であろう。