著者は米社会を分析するに当たって、人の生活と生き方を規定し、方向づけ、社会観を定め、問題を生み問題を解決していく社会組織をまず取り上げるべきだと指摘。現代の米国では企業がその組織に相当するとした。企業はいかに機能すべきか。「事業体としての企業」「社会の代表的組織としての企業」「産業社会の存在としての企業」という3つの面から考察していく。
例えば、企業の経営政策は、状況の変化と問題の発生に対応する柔軟性が必要だと説く。経営陣は仕事と製品に誇りを持ちたいという従業員の意欲を喚起する関係を築くべきであり、労働力をコストではなく資源としてとらえるべきだと提言する。また、企業は公益に関わりがあり、社会問題にも関係を持たざるを得ないとの考えも示す。
初版刊行後、GMは本書の内容に反発し、提言をことごとく無視したという。一方、日本企業は仕事改善プログラムや品質管理サークルを導入するなど、本書の考えを積極的に取り入れ、競争力向上に生かした。普遍的な内容で、今でも参考にできる部分が多い。
(日経ビジネス 2005/02/21 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
登録情報
|
類似した商品から提示されたタグ(詳細)関連タグ(この商品に近い関連キーワード)を追加する++最初のタグになります
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
骨太な古典,
By
レビュー対象商品: 企業とは何か (単行本)
現在、日本経済新聞の『私の履歴書』に執筆中のピーター・ドラッカー氏を有名にした古典中の古典。1960年代に入ってからニューヨーク大学時代に書かれた『創造する経営者』や『経営者の条件』の方がマネジメントという観点からは氏の代表作とされるのかもしれないが、それ以前のGMと対等にやり合いながら書いたこの本のほうがずっと骨太で傑作だと僕は思える。『私の履歴書』でドラッカーが自らの半生を振り返りながら書いている内容とこの本を交互に読み進むと実に面白い。 発売当時GM内ではこの本はあたかも存在しないかのように扱われ、経営に完全にタブー視されていた。ところが、トヨタやGEはこの本の内容に着目し実践を始める。かくてドラッカーの『経営学』はその正しさは、採用した企業の成長と無視した企業の凋落という厳しい現実で示されたと言えるだろう。 大量のMBA取得者発生も、『民営化』という言葉も(これは英国保守党の基本政策にもりこまれたのがそもそもの始まりだ)、『経営学』という言葉や『マネージメント』という言葉すらも全ての起源はピーター・ドラッカーにある。品質管理(QC)の概念を持ち込んだエドワード・デミングもニューヨーク大の同僚だ。経営というものの起源を知るなら外せない一冊だろう。名著。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
びっくりしました,
By
レビュー対象商品: 企業とは何か (単行本)
まえがきなどをとばして読み始めたので、読み進めるうちに違和感を感じはじめました。それは私がこの本が少なくとも1985年以降に書かれたと勘違いしていたからで、具体的な年代が表示されるまで1940年代の話だとは思いませんでした。逆に、現在私たちが属している組織が抱える問題と同様の現象が当時既に顕在化しており、それに対する著者の意見には新鮮さを感じました。著者が既にこの世を去っているのは知っていましたが、とても50年以上前に書かれたものとは思えず、著者の慧眼には驚きを隠せません。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
企業,
By
レビュー対象商品: 企業とは何か (単行本)
初版発刊後60年を経過した現在でも、マネジメントに付随する問題、企業があるべき姿が変化していないことを認識することは、極めて有効であると思う。それと同時に、本書執筆時に、現在でも有効な企業、社会分析を実施した著者の分析力には感銘を受けた。本書の内容については、申し分がないが、日本語版の訳文がもう少し丁寧であれば、読み易いものになるといえる。その点を考慮し、星4つとしたい。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|