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他の本も!そうだけど、実務も理論も分かってる人の本って、どうしてこんなに分かりやすいんだろう。既存の概説書をリライトしたような概説書しか書けない学者や、実務を分かっていてもそれを体系的に語れずハウツーモノみたいな本しか書けない実務家が多い中、両方に目配り可能な著者(たち)は貴重だ。本書こそ、ロースクール時代の(実務家養成のための)教科書のあるべき姿だと思う。
最近よく見かける「ロースクールにも対応!」みたいな空々しいコピーの帯がついた泡沫教科書(その人の教え子しか読まないようなしょうもないひとりよがりな教科書のこと)を書いている学者たちは、本書を読んで大いに反省して欲しい。
本書は全体で8章立てであるが、大きく分けると本論部分の1~7章と、ケーススタディを取り上げた8章の2つに分けられる。
読者は勿論第1章から第8章まで全体を読んだほうがいいが、時間のない人はケーススタディだけを読んでもよい。ケーススタディは結局第7章までの記述をもう一度蒸し返しているから、第8章だけを読んでも最低限本書を一通り読んだといってもいいからである。
第8章の中でも特に公租公課との調整を図る必要があるケースについて述べた事例は、解除料名目で、劣後している公租公課に対してもいくらか配当している現実からすると、大変示唆に富む内容といえる。
未だ同一内容の本が刊行されていないことから、回収業務に携わる人は是非一読したい本。
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