このゲームは今風のRPGになれた人たちがプレイしたら「地味」に感じるかもしれません。
しかし、プレイを続けるとだんだんとよさがわかってきます。
まず、主人公はしゃべらず、あまり自己主張をしません。
その分プレイヤーは主人公に自分を重ねることができ、また仲間がよく主人公に
絡んできてくれるので、自分がその世界に”触れている”感覚を得ることができます。
また、キャラは3Dでできたモデルをドットに変換したものなのですが、
昔のFFのようによくいきいきと動きます。
さらに、あまり饒舌すぎず、行間をにおわすストーリーと、生き生きと動くキャラの
ドット絵(正確には3Dをドットにおこしたもの)とあいまって、
実にSFC時代のドットRPGのような、よい演出の味を出しています。
最近のRPGは映画のような路線に行っていて、昔のRPGの文法を忘れつつありますが、
昔のRPGをやりたい人にはこのゲームはぴったりといえます。
以上で、演出、ストーリーについて述べましたが、バトルシステムもなかなか請っています。
”エーテル”というパラメーターがあるのですが、これは魔法を使うと消費して”闇のエーテル”に変換されます。
4色+闇の5色あり、魔法ごとに使用するエーテルが決まっています。
同じ魔法を使いまくっているとすぐに該当する色のエーテルは枯渇してしまいます。
しかし、実は闇のエーテルを各色のエーテルに変換して発動する魔法もあり、
一人目が雷の呪文をとなえて、(雷→闇)
二人目が闇を雷に変換する呪文をとなえて、(闇→雷)
と交互にすると、異なる色のエーテルを増減させながら魔法を使い続けることができます。
ほかにも装備品についていて戦闘中に発動するしたりわざとして使える”スキル”というものがあって、
たとえばとどめ狙いというスキルをキャラにつけていると、自分の行動順でないにかかわらず、
てきのHPが一定以下になったら発動して敵を攻撃するなんてこともできます。
このように戦闘中に発動するスキルのおかげで、ターン性にかかわらず退屈しない戦闘になっています。
以上、よいところばかり述べたのですが、このゲームが評価されない理由となってしまった悪い部分を書きます。
まず、圧倒的な戦闘のテンポの悪さ。
エフェクトを簡略化しても、はっきりいって長いです。
サガのようにキャラの行動をオーバーラップさせるとか、エフェクトを短くするとか、いくらでもやりようは考えられるはず。
短気な人にはお勧めできない理由となっています。
もうひとつが、次の町にいくと前の町に戻れないこと。
RPGって、一本道だけど、前の町に戻れるからこそ自由度があるっていう”建前”だと思います。
まあ、確かに必要ない”建前”ではあるのですが、かといってそれをカットすると味気なさを感じてしまいます。
また、多くの人はタッチ操作に違和感を感じていたようですが、私に関してはあまりきにならなかったです。この辺は”慣れ”なのかもしれません。
悪いところも多いけど、久々にクリアした余韻に浸れるゲームであったと思います。
クリアして損はないことは保証するので根気のある人はてにとってみてはいかがでしょうか。