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ただ、出てくる選択肢を手当たり次第に選ぶだけではクリアはできません。
”ファミコンのADV”という先入観を逆手に取った難解なギミック。
○○○の挑戦状を髣髴とさせる例のアレ。
二人の主人公を使った複雑なザッピング。
ゲームオーバーになったとき、「この章の始めから」という選択肢が
あることの意味を理解できたのは数日のプレイを経過してからでした。
特に3日くらいぐるぐるした章もありましたねー。
本当に進まなくなったときは”章の最初からやりなおす”ことをオススメします。
決して、「調べてない箇所がある」だけではない場合があるからです。
本作が他のADVと比較して稀有な点はプレイ中のサプライズが
シナリオ内容よりもそのギミックにある、という点です。
アクションでもないのに”ギミック”という表現に不思議に思う方も
いるかもしれませんが、これはプレイすればわかります。
全体を支配する世界観もいわゆるごった煮的な統一感のなさではなく、
「御伽噺」の世界観を逆手に取ったギミックもあり、
あたかもロジックパズルを紐解いているかのようです。
非常に難解ではありましたが、アプローチが大変斬新で楽しめました。
プレイする価値は十分にあるでしょう。
最後にもう一度。
本作に”ファミコン時代の表現のチープなADV”という先入観は不要です。
ちょっと面倒臭さも感じるコマンド選択と、巻物のように伸び縮みするウインドウが、少しばかりまどろっこしくも感じますが、実の所、その『間』がこのゲームにとって大事な要素なのかも。
シンプルなグラフィックながら音楽がとても良くて、その二つが上手に溶け合って、おもわず『じわっ……』と来てしまう場面が多数です。こういう辺りは、やはり任天堂のお得意技なんでしょうか。
おなじみの『昔話』が題材なのでとてもとっつきやすいですし、悩む部分もちらほらありますが、本など見なくても、時間をかければ十分に解けるレベル。
アドベンチャーはちょっと苦手だな~なんて方にも、ぜひ一度プレイしてみてほしい秀作です。
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