不器用かつ根気のない私は、アクションゲームに苦手意識を持っており、たまに気が向いてプレイしても必ず投げ出していました。
ゼルダシリーズに関しても、弟がプレイするのを観戦しては「面白いんだろうけど、私にはできないんだろうな」と、長いこと手を出さずに来ました。
しかしこの3DS版では、立体視だから奥行がわかりやすいし、ジャイロで飛び道具が打てるし、今までよりは易しくプレイできるかなと思い、3DSで他にプレイしたいソフトがないという事情も含めて、購入に踏み切りました。
まず立体視についてですが、どうやら私は非常に相性がいいらしく、快適にプレイできました。
常につまみは100%3D、むしろその視野が気持ちいいと感じるようになり、たまに飛び出さないゲームをやった際に不満を感じるほどです。
はじめて3DSの試遊で立体視に触れた時は、眩暈がして気分が悪くなったのですが、慣れって凄い。
たまに焦って顔の位置がずれると(画面に見切れている左側を見たいと思った時に、右に体を傾けて覗き込もうとしてしまう、時代遅れの習性を持つ人間なので……)、とんでもなく見づらい画面になってしまうのですが。
また、この作品の画面はより「気持ちのいい飛び出し方」をつきつめている気がします。手前にある透明なグラスを透かして部屋が見える、とか。触れらそうな存在感にドキドキしました。
個人的に、一番立体で見てよかった!と感じたのは、「自分を追い越し、すさまじい勢いで遠ざかっていくマラソンマン」です。
これはもう、笑いが止まらなくなる迫力でした。思わず大声で「早えーー!!」と叫んでしまったほどです。
ジャイロセンサーを利用したカメラと飛び道具は、非常に使い勝手がよかったです!
サッと合わせてパッと撃てる、直感的な操作が快感でした。
不器用な私がクリアできた大きな要因だと思います。
そういった機能に助けられ、毎日ちびちびとプレイすること1か月。ついにクリアしました!!
とにかく面白かったです。自分でも、こんなにのめりこむとは思いませんでした。
謎が解けた時の快感、少しずつ腕が上達していく手ごたえ、知れば知るほど愛着の増す世界観。
エンディングでは、それまでの冒険の記憶が次々に湧き上がってきて、何とも言えない感慨で胸がいっぱいになり、今まで流したことのない種類の涙を流しました。
ファンの方々はとっくにご存じだったのでしょうが、この「時のオカリナ」は、本当に幸せな気持ちになるゲームですね。
「楽しい」「面白い」「不思議」「怖い」……様々な情動が相まって「幸せ」として膨らんでくる、そんな作品でした。
また、個人的にとても興味深いと思ったのが、ゼルダシリーズを長年愛好する弟と話し合った際、お互いの解き方が大きく異なる点です。
弟は詰まった際にとにかく技巧を高めて無理やりクリアする傾向があり、私は手持ちの道具やアイデアを利用して(恐らく作り手に想定されている方法で)解くタイプです。
ですので、私のやり方を聞いた弟は
「そんな簡単なことであの場所に行けたなんて! あの苦労はなんだったんだ」
と64版で培った常識を覆されて呆然とし、弟のやり方を聞いた私は
「いや、それ逆にすごいよ! そんなことができたんだ……」
と呆然とし返す、そんなやり取りが多かったです。
プレイした人の数だけ、リンクも様々な冒険を繰り広げているんだろうな、と思いました。
初めてアクションRPGをクリアした嬉しさで長文になってしまいましたが、それでも自分の感慨を語り切れていない感じが空しいです……。
うまく言葉になりませんが、色々な事情で尻込みして「興味はあるけど手を出せない」方には、思い切ってプレイしてみてほしいな、と思います。