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仲達 (角川文庫)
 
 

仲達 (角川文庫) [文庫]

塚本 青史
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

魏の曹操の死後、後漢はついに滅び、皇帝となった曹丕は司馬仲達に絶大な信頼を寄せる。大将軍に進んだ仲達は、北伐を企てる諸葛亮の蜀軍と五丈原で対峙するが・・・。「三国志」のダークヒーローに光をあてた力作!

内容(「BOOK」データベースより)

曹操の魏、孫権の呉、劉備の蜀が鼎立する「三国志」の時代。曹操が没すると、跡を継いだ曹丕は献帝に禅譲を迫り、ついに後漢は滅んだ。皇帝となった丕は、有能な側近、司馬仲達に絶大な信頼を寄せ、次の皇帝・叡も仲達を重用した。大将軍に昇進した仲達は、北伐を企てる諸葛亮率いる蜀軍と、五丈原で対峙する。しかしそれは、「三国志」の通過点に過ぎなかった…。「三国志」の時代に幕を引いた男を描く、中国歴史小説の傑作。

登録情報

  • 文庫: 359ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/1/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4041001307
  • ISBN-13: 978-4041001301
  • 発売日: 2012/1/25
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 208,530位 (本のベストセラーを見る)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By andre
形式:単行本
仲達については、三国志でも終盤に孔明のライバルとして描かれるに過ぎないことが多い。
彼が活躍した時代は、三国志の主人公達が殆ど退場し、三国とも堕落しきった非常に陰鬱なものであり、これをどのように描いても、すっきり爽やかというわけにはいかないのだろう。
そんな中、この本では実直に仲達の近くにカメラを固定したかのように、淡々と物語を進めており、普通の三国志では描かれていない部分を知るのには興味深いものとなっている。
また、思い切った仮定によるフィクションを設定しており、これが地味な時代を描かざるを得ないこの作品の一つのスパイスとなっている。
しかし、やはり残念なのは、後半が少し駆け足になっていることで、もう少し司馬一族が晋を建国し、三国を統一するまでをしっかりと描いてほしかった。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
三国志については

さまざまな小説が発表されていますが

孔明の死後まで

きっちりカバーした物語は、それほど多くはありません。

そのため、孔明の死後まで書くと

それだけで目立つというメリットがある一方で、

記述の大半を説明に割かなければならない

―という「小説」としては致命的なデメリットがあります

にもかかわらず、そんな火中の栗を拾ったのが本作。

孔明のライバルとして描かれることの多い

司馬懿(字が仲達)を主人公にした作品で

曹操の死去から、仲達自身の死までを描きます。

わざわざ仲達を主人公にしただけあり

仲達は孔明を凌ぐほどの智謀の持ち主になり

妻には名医・華佗の弟子という(架空の)女性を配します。

とはいえ、やはり目立ってしまうのは孔明

この作品の孔明は

実は生きていた徐庶たちとともに

怪しげな薬を開発する

かなりなマッド・サイエンティストとして描かれます

こうした路線から脚色されるエピソードは

小粒ながらも、比肩するもののない異彩を放ち

読み応えたっぷりです。

なかでも、三国志後半最大の謎である

《孫権の大奇行》についても

スジの通った物語にしていく点はとってもすごいなと感じました

しかし、やはり孔明が死んだ以降

―とくに曹爽派との暗闘のあたりでは―

出来事や人物の説明が多くなってしまうのが

少々残念・・・

ストーリー自体は

とてもおもしろく、時には大爆笑しながら、読みましたので

筆者が、これから三国志に関するどんな作品を発表するのかが

とても楽しみです

かなりマニアックな作品ですが

三国志をある程度知っている方であれば

楽しめると思います★
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
司馬懿(しばい)仲達と言えば、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の言葉に象徴される様に、通常は諸葛亮孔明の引き立て役である。「しかし、本当にその程度の考察で良いのだろうか?」と著者は考え、この物語は生まれた。吉川三国志を筆頭に、孔明の存在があまりに神格化され、無謬無敵の軍師として描かれる事が多いためであろうか。その最大の宿敵である仲達の視点で書かれた「三国志」は過去にない。何よりこの着想自体がユニークさを生み、慣れ親しんだ三国志ワールドが、終始仲達の目線で冷徹に語られていく。劉備、関羽、張飛、さらには孔明も含め、蜀漢のヒーロー達も単なる遠景に過ぎない。世の三国志物でクライマックスとされる「五丈原の戦い」も、無論重要なエピソードではあるが、その後も物語は粛々と続き、やがて仲達の死を以て唐突に終わる。まさにタイトル通り、司馬仲達を描き切る事だけに力を注いだ快作。
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