正岡子規さんの闘病記です。
岩波書店からもこの本は出版されているのですが
この角川版の凄いところは子規さんの書いたイラストをカラーで掲載していること。
本当にパステル風で美しい絵だったんですね。
凄い画才です。
特に「明治34年9月30日、病床から見上げた糸瓜棚」・・・
糸瓜棚から覗く、本当にどこまでも高い空の美しさ。
110年前の空がそこにある。
110年前、病で、体中から膿を流して、身動きが取れなくて
それでも必死に生きようとして、必死に食って寝て、
人に会って、自分の世界を探して・・・。
自分の醜いところも綺麗なところも余すところ無く書いた手記。
まるで、正岡子規という人間が、その場に居るような錯覚。
本当に、死んでいく、自分を、
いつか誰かに知ってほしいから残したのか・・・。
私はこの本に出合えて、子規さんに出会えて、良かったと思います。