試合を見ているだけのファンにとって、プロ野球の監督の素顔は、テレビや新聞などのメディアを通じてのものしか伝わってこない。この本を読むまでは、仰木監督と金村氏が、コーチ時代からこれほど密接なかかわりを持っていたとは、想像がつかなかった。
金村氏が、野茂、吉井らに改めて取材をし、自分以外の客観的な見方を文章に取り入れている部分にも好感が持てる。仰木監督のオリックス時代は(金村が中日、西武に在籍していたため)さらりと流している。半面、10.19や翌年の優勝、近鉄フロントの駄目駄目ぶりはしっかりと描けているので、ぜひ旧近鉄ファンには一読してもらいたい。