事件の黒幕の園咲家に、狂気の男、井坂先生が入り込んでくる回です。
井坂先生と園咲家のご令嬢、冴子さんの関係は文学的。
冴子さんは家と親の期待を背負い、更には自分の野望に忠実な女。
その欲望のままに純情な好青年の前夫(霧彦さん)を弄び、最後には殺した女が
自分以上の野望と欲望の冷酷な男に惹かれ、初めて自分と家族以外の身を案じる。
ところが相手の井坂先生は自分の欲望しか考えず 、冴子さんのことは露とも考えない。
ただ己の野望に突き進む。
手に入らない男だからか、必死になる冴子さん。
まるで有島武郎の「或る女」を髣髴とさせる。
純文学。
今のテレビドラマでもこれほどハードで艶っぽくてスリリングなドラマはない。
「前の夫の服しかないけど・・・」
この台詞はなんか、凄いエロスを感じました。
あの女王然とした美しい冴子さんがおずおずと気後れして
初恋のように十人並みの線の細い容姿の井坂先生に部屋着を渡す。
うーん、まさか平成仮面ライダーで
ここまで男と女を感じさせる展開になるとは思わなかったぞー!!
井坂先生は普通の容貌でどちらかといえば冴えない外見なのですが
すさまじい眼光と人を人とも思わない冷酷で無表情な態度と氷のような雰囲気。
演ずる檀臣幸さんは只者じゃないと思いました。
平成仮面ライダーでもこんなトリッキーな悪党は初めてでしょう。
翔太郎とフィリップ、アクセル(今回心境が変わります)達の
健全な青春ドラマも凄いのですが
園咲家と井坂先生のドラマも目が離せなくなってきました。
28話の琉兵衛(寺田農)さんと井坂先生の恐怖と闇のやり取りも凄いです。