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仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士・・・ 伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男 (Tokuma critical biography Seri)
 
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仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士・・・ 伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男 (Tokuma critical biography Seri) [単行本(ソフトカバー)]

井上 敏樹 , 竹中 清
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

『仮面ライダー』40周年記念の2011年に送る、『仮面ライダー』記念本の嚆矢であり、定番が約束される渾身の一冊。 1931年~1991年の60年の生涯で、伊上勝が世に出した傑作脚本は数多い。 忍者ブームを演出した『隠密剣士』、大ヒット作『仮面の忍者赤影』、そして、代表作『仮面ライダー』などなど、その執筆の時々を、阿久悠をはじめとする関係者インタビューで再現。 実子・井上敏樹の書き下ろしレクイエムも併せて収録する。

内容(「BOOK」データベースより)

数々の昭和ヒーローを世に送り出し忍者ブーム「変身ブーム」などの社会現象をも巻き起こした脚本家・伊上勝。その人物像を多角的に探るべく、当時の関係者にインタビューを敢行。「伊上勝」の脚本家人生が浮かび上がる評伝集。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 215ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2011/2/1)
  • ISBN-10: 4198631077
  • ISBN-13: 978-4198631079
  • 発売日: 2011/2/1
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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伊上勝は伝説のシナリオライターだ。

「遊星王子」から始まり、「隠密剣士」から「仮面ライダー」・・・テレビの草創紀から活躍し、テレビが飛躍する時代を演出したシナリオライターだった。

著者の竹中氏もこの書籍の中で語っているが、伊上勝に関する書籍が今までなかったのが実に不思議だった。私も待っていた一人だ。

最初、この本を手に取り、パラパラと読んでみたら、字が大きく、内容がスカスカかなと少し落胆したが、読んでみたら大違いだった。

伊上勝氏の長男で、シナリオライターの井上敏樹氏が書かれた第1章の「回想 伊上勝」は素晴らしい文章だ。読んでて目頭を押さえた。親と子の相克、子から見た親の姿と親の外での華麗なる経歴とのギャップが、まざまざと描かれている。

そして、第2章以降の竹中氏のインタビュー記事も、抑えが効いていていい文章だった。特に宣弘社時代の部下の阿久悠さんのインタビューが採録されていたのには驚いた。

だが、伊上氏があまり友人がいなかったこともあり、他の元東映のプロデューサーの平山亨氏らのインタビューを通じても、伊上氏の姿はなかなか浮き彫りにならない隔靴掻痒感は多少あった。

しかし、やっと出た「伊上勝」評伝は、待っていた甲斐があった作品だった!
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゴリー・ポッター トップ500レビュアー
書店で何となく手に取って、10ページほど読み進めたところで「おおっ、これは…」と思って即購入を決めてしまった。それぐらいすごい。何が?井上敏樹による第1章「父と子」が、である。

正直昔の特撮作品にそれほど愛着がある訳でもなく、この「伊上勝」という人物についても「へえ、『赤影』とか(一番最初の)『仮面ライダー』のメインライターはこの人だったんだ」というのをこの本ではじめて知ったくらいで。どちらかと言えばその息子さんである井上敏樹の方が自分的にはなじみが深い(平成ライダー、中でも『アギト』『555(ファイズ)』『キバ』あたりのメインライターとして)。とは言え、個人的には同じ平成ライダーでも『龍騎』『電王』『オーズ』のメインライターである小林靖子の作風の方が好きだなあ…というくらいの。

それなのに、井上敏樹が自らの父である伊上勝について書き下ろした52ページほどの文章にはヤラレてしまった。その内容もすごいが、それ以上にすごいのは文体というか語り口というか、筆致というか…何というか私自身が割と若くして父を亡くしていて、その父に対してとてもアンビバレントな感情を未だに抱いているからかも知れないが、この井上敏樹による亡き父への批評とも追悼とも言える文章を読んで、自分の中にある父への複雑な感情が少し浄化されたような気持ちになったのである。少なくとも自分は亡くなった父について何か書けと言われてこんな風には書けない。久々に「プロの物書きの文章」というのを読まされた気がする。

かつ、私が思ったのは「陰と陽のバランス」ということである。もともと『仮面ライダー』という作品は石ノ森章太郎の原作がベースとなっている。そしてその原作の持つ怪奇性や正直明るいとは言えない雰囲気を再現していたのがテレビシリーズの13話まで、いわゆる「旧1号編」である。しかし主役の藤岡弘の撮影中の事故により14話以降は2号ライダーが登場、番組の雰囲気も明るい子供受けしそうなものになり番組は大ブレイクする…と仮面ライダーファンなら誰でも知っている有名なエピソードである。ここで大事なのは、「陰→陽」への転換がなければ『仮面ライダー』がここまで息の長いコンテンツになることもなく、かつその「陽」の要素は伊上勝に負うところが大きかったのではないか、という事実である。そう考えた時に、平成ライダーがどちらかと言えば「陰」に傾きがちな傾向を持つこと(特にプロデューサーが石ノ森原作を強く意識している白倉氏で、脚本が井上氏の場合)、あるいは作品の雰囲気自体は陽性であっても時に上手に「陰」の要素をエッセンスとして用いていることは大きな意味を持つのではないか、と。

井上氏が文章の中で「(どちらかと言うと)父がポジで、自分はネガ」と語っているように明らかに井上氏は父である伊上勝のことを「反面教師」として強く意識していて、そのことが脚本家としても伊上勝の作風である「娯楽性の高い、単純明快な勧善懲悪もの」という「陽」の要素に対するアンチテーゼとしての井上敏樹の「陰」の要素の強い作風を決定付けているのではないか、と。「陽/陰」「モダン/ポストモダン」「父/子」という、何と言うかその構図がすごく興味深かった。少なくとも、私自身は自分の人生なり生き方は亡くなった父の生き方に対する批評的継承であるべきだ、とこれまでずっと感じてきたので。

それにしても、作風は陽性だった伊上勝の実人生はかなり破綻していて(太宰治的な)で、反対に作風は陰性の強い井上敏樹の方が色んな意味で充実して堅実な人生を歩んでいるというのも何と言うか、アイロニーというか人生の本質を表しているなあ、とか。
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By I.S
そして、あとがき で泣けた本は初めて。

オススメポイント
近況、作り手側をドラマにしたヒット作品は「ゲゲゲの女房」=奥さんの苦労話  を引き合いにするなら
VS 「伊上勝 評伝」=飲んだくれで浮気者の亭主は子供達のヒーローを書き続けていたのでした!

昭和の子供向け番組をもの凄い勢いで駆け抜けた一人の脚本家、そして、はかなくも切ない終焉。
仮面ライダーをはじめとする昭和の「ヒーロー」は、ほとんどこの伊上勝が考えていたんだ!
その息子さんがあの井上敏樹、親子二代の脚本家で昭和と平成の仮面ライダーを大ヒットさせていた!
父親がお土産にくれていた玩具は、父親の愛人からのプレゼントだった…あたりは、爆笑ものの実話。
テレビでは親父さんが脚本を書いた“正義のヒーローが大活躍”なのに、家族は酒と借金で大変な目に。
この伊上勝あっての日本の特撮ヒーロー、ほとんど知られなていなかったその実像が初めて明かされている。
著者の竹中清さんが、伊上勝さんの本は待っていても出ないから、自分でこの本を作った、とも語っている。
読者としては「ありがとう」感謝です。

特撮ヒーローに興味のない人が読んでも、元気と爽快感とそして涙できる、必読の一冊!
テレビドラマ化、待望の一冊!
久々に夢中になれる時間を過ごすことが出来ました。
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