1971(昭和46)年に誕生して40周年を迎え、ウルトラマンと並びヒーロー物の王道として現在も燦然と輝き続ける国民的人気シリーズである『
仮面ライダー』
本書はTVシリーズ『仮面ライダー』の草創期を描いたノンフィクションコミックの傑作『
仮面ライダーをつくった男たち』を基に昨年7月16〜18日に池袋・新文芸坐で催された仮面ライダー生誕40周年記念『ライダー大集合!』のイベントの再現ルポとインタビューを収録したファンにとってはたまらない新装版といってもよいだろう。
私自身、熱烈なライダーファンではないものの(世代的には『
仮面ライダーBLACK』を見ていた)本書の熱量には計り知れない物を感じ、仮面ライダーの資料として読んでも欲しくなる一冊だ。
特に前半の『
仮面ライダー』草創期の舞台裏を描いた裏方に纏わるノンフィクションは必見で数々の東映ヒーロー(特撮)作品を世に送り出した伝説のプロデューサー・
平山亨氏、“肉体を武器にした特撮”に全精力を捧げた殺陣師・
大野剣友会の活躍に焦点をあてた挿話は素晴らしく、こうした先人たちの努力(注:この言葉だけでは片付けられないほど凄まじい奮闘)によって、今日の『仮面ライダー』が築かれている事がよくわかり、彼らの活躍に敬意を表さずにはいられない。
また後半の仮面ライダー生誕40周年記念『ライダー大集合!』のルポでは、その様子が細かく描かれており(注:この部分は漫画ではなく、活字で紹介されています)、当事者でなくともイベントの熱量が伝わる内容であり、『仮面ライダー』史においてもこのイベント内容は、大変希少価値の高いモノとして後世にも語り継がれるものであると断じて疑わない(村上弘明氏『
スカイライダー』を除く〈村上氏もビデオレターで出演〉、昭和ライダーたちが一同に集まった世紀のイベントは歴史的価値からみても大いに値打ちがある)。
本書を手にする読者より『仮面ライダー』に関心の薄い私が読んでも『仮面ライダー』の作り手たちの熱い魂が十分に伝わる一冊であるので『仮面ライダー』に関心の薄い方にも是非とも一読して堪能して頂きたい(著者・村枝氏の描きおろしレポートがこのイベントの感動を物語るので必見)。
最後に先月惜しくも亡くなられた『
仮面ライダーストロンガー』城茂役の荒木しげる氏(4・14死去、享年63歳)のインタビューやイベントの様子も収録されているので是非とも読んで頂くと同時に荒木氏のご冥福をお祈りする。