ファイティング・ファンタジーシリーズと和製ゲームブックとは、大分感触が違うものですが、『仮面の破壊者』はFFシリーズの色彩でありながらちょっと和製寄りのゲーム指向です。キーナンバー方式ではないけど。
だからFFシリーズの中ではゲーム的側面では面白い部類に入ると思います。その反面、和製ゲームブックにありがちな、ストーリーと展開がちょっとまわりくどいという欠点ももれなくついてきます。
特に裏切り者を中心とした設定がやや浅く、ヒントは露骨すぎます。まぁ、それくらいでないと年少の読者には難しいでしょうけど。つまりは、そのあからさまなヒントが無ければ裏切り者特定に至るのは困難ということ。書き込み不足ですね。
最後は裏切り者を倒してのエンディングということで、なんかちょっと達成感が少ない気もしますが……全体としてはそれなりに楽しめます。