仮面のメイドガイは他のギャグ漫画とは異なって厳つい男のメイドを軸とした物語。
この作品の見所は悪意のない純粋なメイドガイの奉仕。やり方は間違っていつも痛い目にあっているけれど、
そこには彼なりの奉仕に対する熱い情熱が感じられます。
ただ、メイド=萌というありきたりな展開を作者は見事に打破し、新しい面白さを教えてくれました。
やたらと知的な表現をギャグにする長めの文章も特徴です。
それ故にこの漫画に息を飲むアクションや友情、感動ものの真面目な展開は似合わない気がします。
5巻では舞台は主人公の自宅を離れ非日常的な世界に激しく入り込んでいる。
考古学者と共に遺跡を求めてジャングルに行く話ではご主人であるなえかから大きく離れてストーリーが続き、
忍者メイド2人にスポットをあてた話ではもはや主役ですら感じられない。
またハウスメイドふぶきの魅力は少しまぬけなところがありながらも神秘のヴェールに包まれたそのミステリアスな素性が魅力的。
故に彼女の過去は個人的には最後まで分からないままにして話を続けて欲しかったんですが
その上司の登場とそれに対する脅えようがキャラを決定付けてしまい非常に残念でした。
「ドジっ娘」の繰り返しは少しくどいかもしれません。
この神秘的な彼女にスポ魂並の訓練ざたは似合いません。
確かにこの物語の設定自体十分に非日常的です。しかし日常的な要素も少しは無くては
普通の日常的な生活を送る私たち読者に感情移入する機会が掴みにくく、純粋な面白さが感じられにくい
。高校生活にメイドガイ、部活にメイドガイ、夏祭りにメイドガイ、
こんな組み合わせは天秤に掛けて丁度つり合い「はは、ハイテンションでいっちゃってるな」とガイに対する情も持ててとても楽しい。
しかし宇宙人にメイドガイ、ジャングルの奥地にメイドガイ、と非日常的になってしまっては天秤がもう崩壊して付いていきにくい。
崩壊するはっちゃけぶりが好きな人にとってはいいんでしょうけど何もこの漫画でなくても楽しめるでしょうし・・・
もう家族のような(いや、もう家族のようなものなんだけどね。)なえか、こうすけ、フブキにコガラシ。
この4人にスポットを当てればこの物語はギャグだけでなく、物語としても十分に成立すると思うんです。
爆笑とは異なったそんな彼らの温もりがちらっと見え隠れするだけで、この作品もっと面白くなるんじゃないでしょうか?
新キャラもいいけれど彼らをもっと大事にして欲しいと思いました。それだけ個性的なキャラなのだから。
1〜3巻のような流れが一番好きです。
次回作に期待、頑張ってください。