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令嬢ヴェネシア (MIRA文庫)
 
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令嬢ヴェネシア (MIRA文庫) [文庫]

ジョージェット ヘイヤー , Georgette Heyer , 細郷 妙子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

美しきヴェネシアは偏屈な父のせいで社交界デビューしないまま25歳を迎え、田舎の屋敷を切り盛りしている。いずれ跡継ぎの弟が戦地から帰還して妻を娶れば、肩身の狭い思いをするだろう。だが、求婚者たちはうんざりするほど退屈で、結婚など考えられない。将来を案じながら散歩していたとき、見知らぬ男がふいに声をかけてきた。隣家の当主“不埒な男爵”に違いない。頽廃的な雰囲気は放蕩者という噂どおりだ。ほほえんで近づいてきた彼にどぎまぎしていると、突然唇を奪われた。非難を浴びせて逃れたものの、胸はざわめき…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

細郷 妙子
東京外国語大学英米科卒。外資系企業に勤務したのち、ロンドンで宝石デザインを学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 494ページ
  • 出版社: ハーレクイン (2010/10)
  • ISBN-10: 459691432X
  • ISBN-13: 978-4596914323
  • 発売日: 2010/10
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 120,614位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By IVAN
1世紀程前に生まれた作家が、60年程前に書いたリージェンシーロマンス。現代のロマンス小説家が愛読し、絶賛するジョージェット・ヘイヤー。興味津々で読み始めたら、見開きページを埋め尽くす文字の多さや、登場人物の多さもなんのその、夢中で最後まで読み切り、ああ面白かったという爽快感だけが残った。
キスで始まり、キスで終わる、現代のロマンス小説では全くあり得ない程、ホットなラブシーンが全然ないし、本書に於いてはヒーロー役がハンサムですらない。物語が波乱万丈で血湧き肉踊る展開かというとそうでもない。実にリージェンシーらしい、上品な作品である。それなのに、どうして夢中でページを繰りながら思わず微笑んでしまうのか。それは、解説にもある通り、この作者の個性的なキャラクター造詣とユーモアたっぷりの会話センスにあると思う。主人公以外には自己中心的なキャラクターばかりで、例えば、主人公に求婚し続けている幼馴染達。タイプの違う求婚者だが、どちらも自分が正しく、自分に不都合な相手の意見(求婚をはっきり拒否)は全く聞き入れない特性は一致している。当然会話が噛み合わないが、主人公が上手く軌道修正して、その場を切り抜けてしまう。このやり取りもなかなか楽しい。現実にもああ、こんな困った人いるいる、と思わず納得してしまうのだ。結局主人公を最も理解してくれる、ユーモアのセンスも文句なしの放蕩者が主人公と大団円を迎える事が、読者には最初から分かっているものの、主人公の個性溢れる弟や、乳母、執事、義姉親子といった多彩な顔ぶれが、自由自在に動き喋ってくれるので、一々楽しくて仕方ないんである。なるほど、良作は年月にも色褪せないものだと思う。
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