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最も参考になったカスタマーレビュー
137 人中、117人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
効果があるのか?ないのか?どっちだ?,
By HTO (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 代替医療のトリック (単行本)
「この療法には、効果があるのか?ないのか?どっちだ?」この視点が貫かれた一冊です。 代替医療は、概ね「現代科学とは相容れない理屈」を持っています。 「どのような検査をしても発見できない『経絡』というものが体にはあって、世界中の誰も見たことのない『気の流れ』を整える鍼」 「有効成分は全く入っていないのに、『水がその成分を記憶しているから』という理屈で、『効果を発揮する』レメディー」 などなど… このような「現代科学とは相容れない理屈」によってなされる「療法」は、「科学的根拠はないが、実際に効果があったのだ。科学で何でも割り切れると思うな」と反論します。 「科学では扱えない事柄を、私たちは特別な知識と技術で扱っているのだ」という話。 「科学では扱えない事柄」ですから、科学のメスは入りようもありません。 そこでこの本は、「理屈や理念はどうあれ、本当に効果があるのか?を、確かめてみよう」という態度で、様々な療法に迫っていきます。 実際に、現代医療においても「なんで効くのかわからないけど、効いているので使ってる」というものはあったりします。 つまり、この本で盛んに言われる「根拠のある医療(EBM:エビデンスベイスドメディシン)」とは、「理屈はさておき、効果が実際(客観的)に認められるならそれでよし」とする態度のことを指します。 「代替療法をバッサリやる本」ではなく、「EBMとはなんぞや?という本」として読むべき一冊だと思います。 この本によってバッサリやられた療法を信じている人たちからは、いくつかの否定的な見解や反論が見られますが、それらのほとんどが「科学で何でも分かると思ったら大間違いだ」という的外れなものや、「実際に効果があった人がいたのだ」という、単なる体験談を並べたものばかりということに注意。
89 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ある意味、現代人必読の書かも?,
By
レビュー対象商品: 代替医療のトリック (単行本)
とにかく圧倒的に面白い本です。個人的には著者のベストは「フェルマーの最終定理」だったのですが、それを越えたかも知れません。他のレビュアー様のレビューをご覧になればお分かりの通り、代替医療に対してかなり厳しい意見が連発します。ただし、感情的に否定しているのではなく(かなり怒っていることは事実だと思いますが・・・)、全て客観的で科学的な検証を以てその価値を判断しています。そして、想定されるあらゆる反論に対してなるほどと頷ける回答を用意していることはすごいと思いました。 この本への「西洋(主流)医学を盲目的に信奉しすぎている」という批判は的外れの様な気がします。なぜなら、西洋医学の至らない部分、良くない部分にもしっかり触れていますし、要はどちらが現時点で信頼性が高いかということなのです。また、「それでも私は代替医療のおかげで治癒したのだ」という反論は必ずあるでしょうが、確かなのは「治癒した」という事実だけであって、それが代替医療と因果関係があるのかは科学的な検証が必要であることは言うまでもありません。 危険性があるためはっきり回避すべきと述べられているものもあれば、主流医学と同程度かそれ以下の効果しかないが、費用等納得づくて受けるのであればよいとされているもの、少数ではありますが明らかに効果があると紹介されているものなど、個々の効能がかなりはっきりと明記されており、大変参考になりました。不況の世の中、誰しも無駄なお金は使いたくないものです。そういった意味では現代人必読の書といえるかもしれません。 最後に、ハロウィンの決まり文句をもじった「Trick or Treatment?」という原題、また冒頭の「チャールズ皇太子に捧ぐ」という一文(理由は本文を読めばわかります)には英国人特有のアイロニーが効いているなと思いました。
121 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
科学は科学にとどまらず,
By
レビュー対象商品: 代替医療のトリック (単行本)
『フェルマーの最終定理』や『ビッグバン宇宙論』などで、科学の醍醐味をわかりやすく伝えてくれたサイエンスライターによる新刊が翻訳されました。 今度のテーマは、いわゆる補完代替医療。本書では、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、 ハーブ療法の4つが中心的に扱われています(付録で他にもたくさん列挙され中)。 きちんと対照群がコントロールされた臨床試験に基づいたデータによって、「代替医療」の効果の 如何を検証していきます。 なんらかの「現在の科学では説明されない」効果があったとして、その効果を説明するメカニズムの 解明がなされていないってレベルではなく、なんとも困ったことに、「効く」というその現象それ自体が 存在しないか、少なくとも存在すると言えるだけの信頼できる証拠がないって段階である、と。 淡々と事実と経緯を、その構成の妙で読ませる著者の従来の著作とは若干毛色が違って、本書 では、記述対象についてのかなり踏み込んだ意見陳述が見られます。著者自身は「つとめて公平 に書いた」としてますが、かなり怒ってるみたいです、サイモンさん。 (それでも付録で列挙される代替療法のなかには、効果もあるし危険じゃないと評価されたものも ありますよ) とりわけ、322頁からの「効果が証明されていない、または反証された医療を広めた責任者トップテ ン」は、読み応えがあります。 でも、そのトップテンからもれている重大な責任者がいるような・・・。 「本書に示した判断は、世界中の何千という医療研究者が、何十年という時間をかけて行ってき た研究にもとづいている」というラストの言葉は、読者たる私たち一人一人が噛み締めるべき言葉 かも知れません。 広範な分野にわたる高度に専門的な研究活動の一々をフォローし理解する能力は私にはありま せんが、代わりに調べて整理して伝えてくれる、この著者のような活動にも同時に感謝しつつ。
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