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代がわり―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫 時代小説文庫)
 
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代がわり―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫 時代小説文庫) [文庫]

佐伯 泰英
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

豊島屋の清蔵たちは、富岡八幡宮そばの船着場で、六、七人の子供たちが参詣に来た年寄りから、巾着を奪い取るのを目撃した。店に戻った清蔵たちは、金座裏の若親分・政次にその話をするが、どうやら浅草でも同様な事件が起きているという。さらに今度は増上寺で巾着切りの事件が起こった。だが、被害にあった金貸しの小兵衛は刺し殺され、巾着も奪われたのだ。同じ犯人の仕業なのか?宗五郎と政次たちは、探索に乗り出すが―。しほとの祝言を控えた政次は、事件を解決することができるか!?大好評書き下ろし時代長篇シリーズ第十一弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐伯 泰英
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクション『闘牛士エル・コルドベス―1969年の叛乱』や、小説『ゲルニカに死す』を発表。1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫化に際して『悲愁の剣』と改題)を発表後、次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 327ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2007/06)
  • ISBN-10: 4758432929
  • ISBN-13: 978-4758432924
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 187,031位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 濱哲
形式:文庫
  捕物小説の面白さって、種々制約がある点だと思うのね。
  「指紋」も「血液型」も、むろん「DNA」なんて使わずに真相を解明してゆく、人間臭い謎解きプロセスなんかの面白さね。そういう読者の関心を忘れて、調子に乗りすぎてもらっては困ると思うんだわ。
  本書では江戸時代の刑罰について、こちら作家先生の思い違いなどを取り上げる。
  第2話、『(女郎屋の亭主の)兄さんは橋場で渡世の看板を上げている橋場の海造ですよ。そこには流れ者の剣術家や渡世人が……』
  『(お女郎さんが)仕事に身が入らないんでさ、躾の最中でさ。こっちも高い銭だして買ってきた女だ。しっかりと働いてもらわねぇとね。金座裏の親分、見逃して下さいな』…(中略)…『躾といわれれば口出ししようもないが……』
  もうし、金座裏の親分さん、あなた、仮にも、お上の御用を承っているんでしょ。ぼんやりしてちゃ困るじゃないの、こんな場面で。
  現代と同じように、江戸時代だって「賭博開帳」や「人身売買」は犯罪。どちらのケースも主犯格は遠島だ。
  そりゃー、隠れて罪を犯す奴は幾らもいたけど、公方様お膝元のこの江戸で「渡世の看板」を大っぴらに上げる奴なんて居るもんじゃない。いちころで捕縛、島送りにされてしまう。だからこそ、町方役人の手が届かない旗本屋敷や大名の中間部屋、寺院などが、もっぱら鉄火場に使われたってわけ。
  また、「身売り」といったって、建前上、許されていたのは「年季奉公」まで。それも最長十年が限度で、「前借金」の利息も最大限、元金同額までしか認められなかった。
  もちろん、表向きの奇麗事と、現実の悲惨な実態が、大きく乖離していたのが封建制社会の江戸時代なんだけれども、お役人様や御用聞きに向かって、『銭出して買ってきた女だ』なんて口利いたら、女郎屋の亭主は一発で牢送りになるよ。
  それともナニ、じつは金座裏の親分さんも、前々から裏では鼻薬を嗅がされていたくちなの? 
  そうかぁ、『口出ししようもない』なんていって、アッサリ賭博開帳や人身売買を見逃してやったのって、やっぱり並みの岡っ引みたいに後ろめたいところがあるからなんだ。
  そうなんでしょ、金座裏の親分!

  『鎌倉河岸捕物控(12)冬の蜉蝣』に続く。
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17 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
好みか否か 2007/8/14
形式:文庫
多くの連載小説には、人物の相関関係や既に起きた出来事が多少なりとも説明されている。
したがって連載物の新刊本をいきなり読む事に対して殆ど抵抗が起きないのだが、
自分にとって初となる佐伯氏の作品には、文体の読み難さだけが際立って印象付けられた。

きっと、縦横無尽に織り出された伏線に基づいてざっかけない市井の人々の生き様が
映し出されているのだろうが、どうしても内容にも人物像にも感情移入をできなかった。
とても無念な選択だった。

どんな図書であれ、読む人や時期を選ぶ性質を持っていると考えられる。
たまたま自分には向かない時期だったのかも知れない。
この作品をそう受け止めて、今の自分にしっくりと来て本棚に納めたくなる作品に出会いたいものだ。
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