ヨーローッパでも日本でも、中世でも江戸時代でも、近代でも現代でも、オカルトのスポンサーは
暇なお大尽と学者たちであった。作者平田篤胤の周りには蘭学者や天文方が集まってくる。
そのへんは現代も同じでオカルト研究にもっとも資金を出したのはSONYの井深大さんで、
自社内にエスパー研究所を持っていた。井深さんなきあとは直ちに廃止されましたが。
1819年の江戸。幼い頃から不思議な能力を持っていた寅吉は、壺中から山へと連れ去られ、天狗よ共に異界で暮らす。
数年後、再び江戸に現れた寅吉は天狗小僧の異名を取って江戸中に話題を巻き起こす。
本書は国学者による微にいり細に穿つ長期間にわたるまさしく天狗小僧への質問攻めの記録である。
もうひとつの出来事は1822年、武蔵国多摩の百姓の倅で8歳の勝五郎が生まれる前のことを記憶していると言い出した。
勝五郎は前世での出来事、死後に出会った謎の人物のこと、この家に生まれたいきさつ等を詳細に語りだす。
半信半疑の祖母に手を引かれ、前世に住んでいたという村へ出かけると………