毎年12月1日に仙台駅1番線ホームに現れるという謎の美女。この仙台駅で彼女は1千万円もの大金を何者かにゆすられ続けていた。また、捜査の段階で彼女には原宿で起きた殺人事件の容疑も掛けられていた。
謎の美女に関する人脈が明らかになっていく過程に於いて、十津川警部らの推理が事件解決への道に繋がっていく当たりが見物である。
冒頭の謎の美女に関するストーリーは面白みもあったが、読み進めていくうちに刑事らの推理ばかりが目立って、肝心な人物の行動が曖昧に感じられる。
ここは謎の美女・早坂みゆきから見た行動や心理描写などを書き揃えたほうが、読み手に対して感情面や物語の進展性を強くアピール出来たのではないか、と私なりに感じた。
冒頭から結末に向けて段々と物語に面白みがなくなってしまい、深い印象は何も残らない小説だった。